長崎大学からのHR-pQCTの研究では、9個目の論文となります。
Analysis of fracture healing process by HR-pQCT in patients with distal radius fracture
JBMM(Journal of Bone and Mineral Metabolism、IF: 2.31)
西野先生、おめでとうございます!
08Fxと名付けられたこの研究は、橈骨遠位端骨折の患者さんの術後の骨折治癒過程を、HR-pQCTを用いて縦断的に観察しており、
昨年、江良先生が、その解析手法の基盤となる論文 を出していました。
今回の西野先生の研究では、実際の症例における、骨折治癒過程を観察しており、
「骨折が治癒する(皮質骨のギャップが埋まる)には、骨折部の内膜面側における骨形成が必須である」ということが、示されています。
一方、「外膜面の骨形成、つまり外仮骨は必須ではない」という結果でした。
下図は、欠損した皮質骨徐々にが回復していく過程を示したHR-pQCT画像です。
骨芽細胞はどのようにして、ここに皮質骨に作ることを認識しているのでしょうか?骨は不思議ですね。
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