ASBMR @San Diego & Web ー3

3)Challenge the Expert: Defining and Managing Osteoporosis Treatment Failure

骨粗鬆症治療のケーススタディーがありました。
内容を簡単にまとめ、コメントしてみます。

Case 1:
72F、アレンドロネート内服するもBMD減少傾向 → ゾレドロネートへスイッチ
Case 2:
77F、リセドロネート内服するも骨吸収マーカーが高いまま → ゾレドロネートへスイッチ

ASBMRの発表を聞いていると、ゾレドロネートが米国で主要な治療薬であることをよく感じます。
日本で米国ほど定着しなかったのは、医療システムや有害事象が関与していると思いますが、見直したいなと日々思っています。

Case 3:
54F、橈骨遠位端骨折後、テリパラチド治療3ヶ月後に対側の橈骨遠位端骨折 → テリパラチド継続
Case 4:
68M、セリアック病、デノスマブ治療6ヶ月後に転倒し多発骨折 → デノスマブ継続

セリアック病Link はグルテン不耐症のことですが、骨粗鬆症の原因にもなるみたいです。
この2例は、治療後早期に骨折が発症しても、「治療効果なし」と判定するには時期早々という判断で、私も同意です。

Case 5:
83F、RA、15年前より多発骨折に対してラロキシフェン→パミドロネート→テリパラチド→ゾレドロネート→休薬していたら椎体骨折 → アバロパラチド+デノスマブするも副作用 → ゾレドロネートするも骨盤骨折 → ロモソズマブ

休薬はやはり気をつけないといけないですね。
結果的に後手後手の経過なので、骨粗鬆症治療の原則はやはり先手必勝だと思います。

— posted by 千葉恒 at 06:31 am   commentComment [0] 

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