この留学には、サンフランシスコ総合病院(SFGH)Orthopedic Trauma Institute の長尾先生にご尽力いただきました。いつも本当にありがとうございます。
おもな留学先はSFGHのリハビリ部で、2週間に渡って毎日マンツーマンでアメリカのPTの仕事ぶりを体験できたようです。日本からPTが見学に来たのは初めてのことらしく、ランチなんかも一緒にしてもらい、皆さんに優しくしてもらったようです。
下迫先生には、30分ほどのプレゼンが課されており、僕も心配で見に行きましたが、日本のPTの事情や専門であるスポーツ障害や転倒予防についての発表を立派にやってくれました。
SFGH以外では、Orthopedic Institute というUCSFの整形外科専門病院のリハビリ部も見学させてもらい、そこには僕も一緒に行かせてもらいました。PTの Weinberg 先生にいろいろ見せてもらいましたが、彼のオリジナルのトレーニング方法や、iPad mini を使った臨床で使える簡易の動作解析(フォームチェック)など、色んな面で創意工夫があって関心しました。
この1ヶ月を通して感じた日本との違いを下迫先生に尋ねたところ、やはりマンパワーだそうです。例えば長崎大学病院は、入院患者数約750人に対してリハビリ部は15人。SFGHは250人に対して30人。約5倍の差がありますね。
その結果、集中的なリハビリが必要な患者さんには1日3回もできるそうです。また、休暇も取りやすく、数週間の休暇を取るPTが常にいるようです。朝は早くて8時くらいから始めるそうで、4時ぐらいにはだいたい終わっているとのこと。
また、4年間の大学を卒業して、さらに3年間のリハビリ科を経てPTとなるので、簡単になれる職業ではなく、世間的な地位も高く給料もいいみたいです。初診の患者情報の取り方などに、レベルの高さを感じたそうです。
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