シルバーウィーク

縁あって、塩竈神社(宮城県)へ。
元気な赤ちゃんが生まれますように、、


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— posted by 千葉恒 at 06:32 am   commentComment [0]  pingTrackBack [0]

骨粗鬆症学会@広島

日本骨粗鬆症学会@広島に参加してきました。

毎年、増大傾向のこの学会。今年は初日から1000人越えの参加者でした。

今回はシンポジストで発表させてもらいました。
シンポジウムのテーマは「骨密度と構造を年齢・性差から考える」で
僕に与えられたテーマは「皮質骨構造の加齢変化と性差」でした。

骨の加齢による変化は、性別によっても大きく異なり、そして皮質骨と海綿骨では異なる動きを示します。

僕の結論としては、
1)男性より女性が、変化がダイナミック(もちろん、閉経というイベントがあるので)
そして
2)海綿骨より皮質骨の方が、実は変化がダイナミック

女性は閉経後にCortical Porosityが増加し、骨強度が著しく低下します。
これはHR-pQCTでしか評価できませんので、私達の今後の研究は、とても重要なものになると思っています。

今回、僕を選出していただいた、伊東昌子先生に感謝いたします。


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— posted by 千葉恒 at 10:05 pm   commentComment [0]  pingTrackBack [0]

HR-pQCT 解説-3

HR-pQCT:
- High Resolution  高解像度の
- peripheral     末梢骨用の(四肢用の)
- Quantitative CT  定量的CT

3) quantitative

最後にquantitativeですが、これは「定量的」を意味します。

CTで見える白黒の濃淡は、X線の減衰値を反映しており、CT値で表されます。
CT値は、空気を-1000、水を0とした値ですが、CT値では骨密度を表現することは不可能です。
なぜならば、CT値は、全ての施設の全てのCTで、同じように値が出るものではないからです。

CT値は、CTの機種によっても異なりますし、撮影条件にも大きな影響を受けますし、
被験者の体格にも影響を受けます。

例えば、
A病院のCTで、Bの撮影条件で撮った、Cさんの第1腰椎のCT値と、
D病院のCTで、Eの撮影条件で撮った、Fさんの第1腰椎のCT値を比較して、
こちらの骨密度が高いとか低いとか言う事はできませんし、してはいけません。

HR-pQCTでは、骨画像の白黒の濃淡(X線の減衰値)は、常に正確に骨密度値に変換されて表示されます。
これはファントムによって作成されたX線減衰値と骨密度値の検量線により算出されており、
さらに、正しい骨密度値が計測できているかを、毎日のファントム撮影により常に管理されています。

ややこしい話をしましたが、とにかく
骨密度値を定量化できるCT、ということで、quantitativeという言葉がついています。


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— posted by 千葉恒 at 08:21 am   commentComment [0]  pingTrackBack [0]

HR-pQCT 解説-2

HR-pQCT:
- High Resolution  高解像度の
- peripheral     末梢骨用の(四肢用の)
- Quantitative CT  定量的CT

2) peripheral
つぎにperipheralですが、これは「末梢骨」つまり「手や前腕、足や下腿の骨」
専用であることを意味します。

このCTは、一辺が1.5m程度の直方体の小さいCTで、
写真のように、椅子に座って、手や足をCTのガントリにつっこんで撮影します。

手や足しか撮影できない、というのは、このCTの最大の弱みでして、
もちろんみなさん、骨粗鬆症の主要部位である脊椎や大腿骨を見たいわけですが、
それらの撮影はこのCTでは不可能です。

体幹部が撮影できない(捨てた)代わりに得たかったものが、低被曝線量です。

図のように、HR-pQCTの被曝線量は、通常のCTと比べると、圧倒的に少ないです。
直径の小さい臓器を、直径の小さなCTで撮影する、という条件がなければ、この低被曝線量は実現しません。

その結果、繰り返しCTを撮影することが倫理的に許される、という大きな利点を得ました。
100回撮影しても、通常のCTの1回分よりも、被曝線量が少ないわけですから。

繰り返し撮影ができるということは、骨の微細な構造が、計時的にどのように変化するかを
観察できる、ということを意味します。

加齢や病気による変化、治療や手術による変化を縦断的に解析できる、
これは患者さんを対象とした臨床研究においては大きな強みです。

今までわかっていなかった多くの事が、このCTで解明されるのではないかと期待されています。


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— posted by 千葉恒 at 05:12 pm   commentComment [0]  pingTrackBack [0]

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