講演会@東長崎

長崎大学整形外科の名誉教授である進藤裕幸先生に、
骨粗鬆症の講演会を企画していただき、発表の機会をいただきました。

進藤教授は、現在、東長崎の和仁会病院に勤務されており、教授の声かけで、同病院のドクター、ナース、PT、近隣の開業医さんなど、
会場には私の想像をはるかに超える人(78名!)に集まっていただいていました。

スペイン出張の時差ぼけがまだ残っており、頭が回転していませんでしたが、なんとか1時間の講演を全うできました。

講演後、今村先生から「脆弱性骨折を起こしたにも関わらず、BMDが高い患者さんは、どのように治療を継続していくか」という、
かなり回答に悩む質問をいただきました。これは、私も悩む事例の1つです。

原因は2つ考えられ、1つはDXAは過大評価を生じやすい機器ですので、真のBMDを評価できていない可能性、
もう1つはいわゆる骨質の問題で、実際にBMDは高いけど強度が低い可能性、、前者が多いと思います。

DXAが過大評価を生じやすいという性質を考えて、腰椎(L1,2,3,4)、大腿骨(neck、total)で
最も低い部位がどのように変化するかで治療効果をみて、継続を促すようにしていますが、
本当に良い考え方はわかりません。こんど骨粗鬆症学会で、誰かに質問してみよう。。

個人的な意見ですが、L1、2などの上位腰椎は、OA変化を受けにくくYAMが低いことが多いので、
患者さんの本当の状態を示しているように思います。

IMG_0032



— posted by 千葉恒 at 07:18 pm   commentComment [0] 

EULAR@マドリッド -2

HR-pQCTでいかに関節リウマチを評価するか、というクローズのミーティングがあり(SPECTRA meeting)、今回、そこに潜入してきました。
まぁ、UCSFの友達に頼んで、昨年からグループのメーリングリストに入れてもらってただけなんですけどね。。

ミーティングはEULAR会場の小会議室で開催され、30人が定員と事前にメールされていました。
こんなミーティングは、UCSF留学で大トラウマになっているので、かなり緊張してのぞみましたが、、
(会議室の入り口の写真を貼ります。なんの写真かちょっとわかりにくですが。会議中の様子はさすがに撮れず。)

部屋に入ったところ、7人、、開始した後に少し増えましたが最終的に10人、、つらい。
新メンバーと言われ自己紹介をし、時々注がれる視線をそらし続けていましたが、終盤に思い切って長崎で開発した解析手法を説明してきました。
現在、私たち含めて世界で3~4つほど提案されているerosionの解析手法があり、今後は比較しないとね、みたいな話になって、データセットが送られてくることになりました。

年に2回ある、この小さなミーティングに参加し続けることが、大事なのかな~、と思っています。
やっぱり語学力ですかね〜、、悩ましいです。

今回のEULARは、長崎大学の整形外科からは私のみの参加で、リウマチ膠原病内科(第一内科)の先生たちと行動を共にしましたが、楽しかったですねー。
個性的な先輩たちが、学会を、学問を楽しんでいる姿が印象的でした。一方、若手(中堅)はタレント揃いです。第一内科が優秀な理由が、少しわかった気がしました。

ここ数年、ヨーロッパ出張は、テロなどが怖いので、避けていましたが、今回はこのミーティングのために無理して行きました。観光は全くせずに、ホテルと会場だけで過ごしましたが、スペイン料理は楽しめました。

次回のSPECTRAミーティングは、ACR@サンディエゴです。西海岸で気楽です。


IMG_9617



IMG_9657



— posted by 千葉恒 at 10:58 pm   commentComment [0] 

EULAR@マドリッド -1

初!EULARに参加してきました。

EULARはヨーロッパリウマチ学会のことで、European League Against Rheumatismの略です。
リーグ、アゲインストってのが、なんとなくカッコ良いですね。

世界的にはアメリカのACRと、ヨーロッパのEULARが、リウマチの学会として大きいのですが、以前と比べてEULARの方がACRより徐々に優位になっているようです。今回の学会参加でその理由が少しわかったような気がします。

例えば、EULAR Projects in Musculoskeletal Imaging というセッションで、Definition of rheumatoid arthritis bone erosion という演題があり、てっきりEULARの推奨するerosionの定義について、決定したものが発表されると思っていました。

ところが、発表の前半は総論で、後半は今後いかにこの定義を確立するかのスケジュールについて延々と述べられていました。ステップ1でミーティングしてどうのこうの、ステップ2でvalidationしてどうのこうの、、

この学会が重きを置いているのは「コンセンサスを作ること」のようです。完成したコンセンサスはEULARの学会誌に掲載され、多くの人が引用することとなり、その結果、雑誌のインパクトファクターは跳ね上がります。

ACRの学会誌である Arthritis & Rheumatism のインパクトファクターは、現在7.5ですが、EULARの学会誌である Annals of the Rheumatic Diseases のインパクトファクターは12.8と、過去と比べ大逆転しているようです。
戦略的ですね。

では、いかにコンセンサスミーティングの輪の中に入るかが問題ですが、、次回に続きます。

IMG_9616



IMG_9605



— posted by 千葉恒 at 06:31 am   commentComment [0] 

講演会@東彼杵

東彼杵郡の医師会で講演をさせていただきました。いつものごとく、骨粗鬆症の治療について話してきました。

講演後の質問は、難しいものばかりでしたね、
1)歯科との良い連携方法は? → 私も模索中です。良い理解者を作ることだと思っています。
2)骨折既往のない骨粗鬆症患者の治療継続方法は? → これまた難しいです。続けやすい治療薬の選択と1年ごとのBMD変化で動機付ける、でしょうか。
3)テリパラチドの骨癒合促進効果 → 論文的にはコントラバーシャルですが、胸腰椎移行部のいかにも偽関節になりそうな椎体骨折の症例には私は積極的に使った方がいいと思っています。

懇親会では、現地の整形外科医療の状況についても、いろいろ聞くことができました。
東彼杵郡は、東彼杵町、川棚町、波佐見町の3町からなるのですが、整形外科は、川棚医療センターと4つのクリニック(山本整形外科、にいむら整形外科、実松整形外科、八並整形外科)があるそうです。
東には嬉野医療センター、北に佐世保総合、中央、労災病院、南に大村医療センター、貞松病院などあり、うまく連携をとって、地域医療を担っているとのことでした。
大学病院で研究と人工関節手術ばかりしている僕にとっては、頭の下がる思いでした。

私を呼んでいただいた山本整形外科の山本先生と、ご準備いただいた旭化成ファーマ黒田さまにお礼を申し上げます。


NONALNUM-SU1HXzk1ODjjga7jgrPjg5Tjg7w-E



— posted by 千葉恒 at 03:00 pm   commentComment [0] 

このごろ

先週まで3〜4週間ちかくじわっと風邪をひいていました、、体よわいです。

先週末はK-ponと泥だんご遊び&おばあちゃんち(諫早)へ電車で行く、でした。
幸せな時間です。なぜかSFの地図をもって諫早を探検するK-ponでした。

今日は火曜日ですね。最近、楽しみにしている「あなそれ」の日ですな。
ベタな展開ですが、毎週の修羅場を楽しみにしています。4人がいい味だしてます。

The VOICE Season 12Link が終わりました。
はまりましたね。winnerは Chris BlueLink でした、、妥当です。
今回は、country musician でなくて良かったです。

今回はまったのは、Hunter PlakeLink でしたが final には残れませんでした。
はまりLink すぎて、アメリカ出張中に、voteしちゃいました。
あとは、Kawan DeBoseLinkJ ChosenLinkHanna EyreLink って、レアな楽しみで、何のことかわかってくれる人はなかなかいないと思われますが。


thumb_IMG_3564_1024



thumb_IMG_3567_1024



thumb_IMG_3583_1024



thumb_IMG_3615_1024



— posted by 千葉恒 at 07:05 am   commentComment [0] 

T: Y: ALL: Online:
Created in 0.0112 sec.

prev
2017.6
next
        1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30