サンディエゴ -2

今日はサンディエゴの旅、後半の報告をします。

まずは学会の方ですが、学会3日目に、
僕の研究のフォーカスである、軟骨下骨のセッションがありました。

変形性関節症(OA)の未来の治療薬として、軟骨をターゲットにするか、骨(軟骨下骨)をターゲットにするか
というディベートのセッションで、前半30分は、骨を代表して David Findlay 氏が、
後半30分は軟骨を代表して Alan Grodzinsky 氏が講演、残り30分がディベートでした。

OAは軟骨が摩耗して関節痛が生じる疾患ですが、軟骨下骨には骨硬化や骨嚢胞といった変化が生じており、
これらの骨変化がOAの進行に大きな影響を与えていると、かつてから言われています。
OAの動物モデルでは、OAの初期では軟骨下骨の骨代謝回転が亢進しており、
軟骨下骨の骨代謝を抑えるとOAの進行が抑えられるという報告が、今までにいくつもなされており
、、、ごちゃごちゃ書いてたのですが、まるで論文のようになってしまったので、やめます。

この学会では、研究ミーティングもいくつかすることができました。
長崎で一緒に研究をしている、田口先生、岡崎先生とは、初期OAのMRI解析、
微細骨折の放射光CT解析、についての話し合いができました。
また、僕の研究をサポートしてくれている伊東昌子先生とは、HR-pQCTや有限要素解析の話ができました。
また、小野製薬さんとも新薬について興味深いミーティングができました。

夕食は、田口先生、岡崎先生、Yuさん、Yoさんに加え、お世話になっている
ソフトウェア会社(ラトックシステムエンジニアリングLink )の南郷社長、堀口さんと、
地ビールで有名なレストランLink に行きました。
田口先生が「ビール8種類テイスティングセット」みたいなものを頼んで飲み比べてました。

その後、アメリカで流行中の(Yuさん曰く、これは数年後、日本でも流行る)
ソフトクリーム屋さんLink に皆で立ち寄りました。
店の中は、いろんな味のソフトクリームの機械がならんでいて、お客さんはカップを取って、
自分で自由に入れて行き、最後にレジで重さを測ってお金を払う、みたいなシステムです。
ソフトクリームはフローズンヨーグルトで、後味もスッキリです。
おいしい、たのしい、カロリーも(ソフトクリームよりは)少なめ、ということでウケています。
経営側も、レジにバイト君を2人置くだけで成り立つので、コストが安いみたいです。

最終日は、奥さんと人類学博物館に行きました。
アウストラロピテクス・アファレンシスのルーシーのコピーがあり、見入ってしまいました。
猿人の時点で、骨形態の基本構造は現代人とほとんど同じですが、細かい所がずいぶん違います。
ネアンデルタール人の右大腿骨をアップしますが、頚体角が小さいですね。
この道に進もうかと思うほど興味がありますが、おそらく本職にすると途方もなくて大変だと思います。


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— posted by 千葉恒 at 02:08 pm   commentComment [0]  pingTrackBack [0]

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