日本人整形外科医の会-3

昨日は、UCSF整形外科 脊椎グループに留学中の兵庫医大の井上先生Link と一緒に、
San Francisco General Hospital の長尾医師Link の外来を見学しに行きました。

僕自身はもう3回目でしょうか。何人かのスタッフが覚えていて嬉しかったです。
見学は何度行っても刺激になるし、新たな発見があって面白いですね。
臨床から離れているので、僕自身のリハビリの意味でも有用です。

夜は、第三回目のUCSF日本人整形外科医の会Link (納涼会)が開催されました。
まぁ、ただ集まって飲み食いするだけの会ですが。。
メンバーはいつも通り、SFGH 長尾先生、東大 森岡先生(UCSF Neurosurgery)、
兵庫大 井上先生、阪大 藤森先生(UCSF Orthopedic Surgery Spine)と千葉の5人です。

臨床留学をされている、井上先生、藤森先生、かつてされていた圓尾先生も、
よく話題にされていたのが、手術適応の日米差です。

長尾先生のご意見としては、文化的な違いもさることながら、
アメリカの整形外科医は、あくまで手術だけの専門家なので、保存治療に関する考え方が、
整形内科から整形外科まで一環して診る日本の整形外科医と違うことや、
手術件数に応じた利益配分(給与)と日本の平等主義とのシステムの違いなどを
指摘されていました。うーん、納得です。。

僕自身、大学院から現在の留学に至るまで、研究に集中してきましたが、
留学二年目に入ってから、臨床のことを考えることが多くなりました。
論文を書くための研究は、それはそれで大事なので継続しますが、
最近は、研究を通して得た自分の知識や技術を、いかに実際の患者さんの
治療開発に生かすかということに、考えがシフトしています。

医師として人生で何をしたいかというところまで、考えてしまうほどです。
こんなに人生や仕事のことを考える時間があるのは、学生時代以来で、
それだけでも、留学の意味があるのでは、と思えます。。
近年、日本人の留学希望者は少ないと聞いていますが、みなさん留学オススメですよ。


20120906_210850



— posted by 千葉恒 at 01:34 pm   commentComment [0]  pingTrackBack [0]

T: Y: ALL: Online:
Created in 0.0082 sec.

prev
2012.9
next
            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30