だいぶ前に少しだけまとめ ましたが、アメリカの保険は基本的には民間の医療保険です。
その多くは保険金が高額で、その結果、約17%、6人に1人が保険に入れていません。
実は公的な医療保険もあり、高齢者や障害者などに対するメディケアやメディケイドなどがそれにあたります。
UCのポスドクの保険は、雇用者によって保障されており、
僕が渡米した2011年までは、ポスドクの負担は0で、各ラボのボスが全額払っていました。
現在は一部負担で、自分と妻1人の場合、月額3,000円程度です。
実際の保険金は月に10万円程度で、年間約100万円の保険金をボスが払っているということになります。
Kぽんのアメリカの滞在はほんの2ヶ月のなので、旅行ビザで来てもらおうかとも思ってましたが、UCSFの保険に入るにはやはりJ−2ビザが必須のようです。
ちなみにポスドクには3種類の異なった雇用形態があり、僕や多くの外国人研究者が、奨学金などの外部資金で採用されているポスドクです。
そのようなポスドクでも保険金はUCが負担してくれますが、それを見直す動きがあるそうです。つまり、外国の奨学金で研究しているポスドクは自分で保険金を払えということです。
それに対して当然ポスドク組合が強く反対しています。普段は気にもとめない組合からのメールですが、今後の日本人の同志達に関わることなので、反対の署名 をしてしまいました。
ところで、いわゆる「オバマケア 」はアメリカに国民皆保険を導入するというものです。
医療サービスを広く提供する一方で医療支出を減らしたいわけですから、そのしわ寄せはいずれ人件費にも関わってくるんだと思います。
アメリカの医師の給料の多さは国際的にも異常で(勤務医の場合、2-5倍ぐらいありそうです)、加えてコメディカルも多種で多量です。
オバマケアの実現はなかなか厳しいのが現状らしいですが、実現したらアメリカの医療は大きく変わるかもしれませんね。
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