Dr. Maの専門はスポーツ整形なので,肩,膝の手術が主で,肩鎖関節脱臼,鏡視下バンカート,ACL再建術が多いです.火曜と金曜がDr. Maの手術日で,1日に7〜8例の手術をしているそうです. 2つの手術室を使い,7:30に1例目が始まり,夕方5時ころに終わります.
前回,幸いにも半月板移植術を見ることができました.Allograftの骨付きの半月板を関節鏡補助下に移植するものです.まず,半月板に付着している骨を台形に加工した後,脛骨には同じ大きさの台形の溝を作成し,接合します(こういうのをdove-tail ,あり継ぎというみたいです).あとは全周性に半月板縫合して終了です.適応は慎重に決定していて,数はそんなに多くないとのことでした.また,完全な半月板として機能するかどうかは疑問だという言葉が印象的でした.
Dr. Maはすごく明るくて術中も楽しそうです.僕にはいつも両手を合わせて拝むような格好であいさつしてくれますが,これが日本の挨拶の仕方だと思っているのでしょうか.
手術見学には,同じラボの陽気な同僚と一緒に行くようにしています.彼は来年Medical school入学を目指しているそうで,僕も片言の英語で解剖とか手術内容について説明しています.おかげで少し英会話の練習にもなっています.OIに留学している台湾人医師もいて,ちょっと変わっていますが,コーヒーを淹れてくれたりやさしいです.
今はパソコンばかり見つめている毎日なので,手術をしていた頃の生活を思い出し,憧れてしまいます.臨床を忘れないためにも,今後も定期的に手術見学に行くつもりです.
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