骨粗鬆症サマーセミナー @幕張

骨粗鬆症サマーセミナー2022Link @幕張 が今週末に開催されるはずだったのですが、、中止となりました。

ただの風邪となったコロナですが、なんだかな〜って感じですね。
現状で、ここまで対策して得られるものは何なのか、それはそれだけの価値があるものなのか。
リスクの読めなかった1年目ならまだしも。変異を理由にするならエンドレスです。過去の総括はされているんでしょうか。
リスクマネージメントも程度もんで、私たちが今、恐れているのは、正直、発症でなく、規制ですよね。

来年はきっとオンサイトで開催されると思います。
昨年よりセミナーの運営側にいますので、来年はどんな会にできるのか楽しみです。

開催日時:毎年8月第1週の土日で、来年は 2023年8月5日(土)~6日(日)です。1泊2日の合宿です。
開催場所:クロスウェーブ幕張 ( http://x-wave.orix.co.jp/makuhari/Link
定  員:25名

骨粗鬆症の臨床研究に関わる、ざっくり下記のような人たちを対象に、
学術と統計の両面で、レクチャーやワークショップを行い、個々の研究に対してアドバイスをしています。

1)ある特定のテーマで研究を始めたい人  → 研究デザインのアドバイス
2)研究計画書を既にある程度作っている人 → 研究デザイン、実行のアドバイス
3)研究を既に実行している人       → データ解析や論文化のアドバイス


— posted by 千葉恒 at 09:47 am   commentComment [2] 

CTサミット @千葉

第25回 CTサミットLink が千葉で開催され、参加してきました。

この会は「CTを愛する」放射線技師さんたちの集まりで、2015年に参加したことがありLink 、今回はひさびさの参加となりました。

CTの進歩には、日本の技術が多いに関与しており、特にヘリカルCTの原理は、日本の放射線技師である辻岡勝美Link 先生が開発しています。
CTサミットは、辻岡勝美先生を中心に発足した研究会で、実に雰囲気の良い会で、医師の参加は少ないですが、こっそり参加しています。

今回気になった話題は、やはり、新しい原理のCTである、Photon Counting CT です。
各社開発しているようですが、Siemens社が実用化に成功し、今年より販売を開始しています(NAEOTOM AlphaLink )。

CTは、管球からX線が照射され、被写体を通過し、検出器で減衰を測定し、画像化しているわけですが、今回の進歩は「検出器」にあります。

Photon counting detectorは、今までの固体シンチレータと異なり、X線Photonを直接電気信号に変えるLink というものです。

Siemens社は、2009年から開発を開始し、2012年に日本の沖縄の会社(アクロラド社Link )が開発したテルル化カドミウム(CdTe)の検出器を用いることがブレークスルーとなり、2021に製品化に成功しました。

今回の進歩は、高解像度、低ノイズ、低線量、スペクトラル画像のさらなる向上をもたらしますので、高解像度画像に興味のある私としては、興奮のニュースでした。

実は、私がUCSFの放射線科に留学中に、2012年に聴講したレクチャーLink で、Photon counting detector は今後注目だ!と言っていたことを覚えていましたので、それが製品化されたのは感慨深いですね。

(下図:CTサミットおよびSiemensのウェブサイトより)

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— posted by 千葉恒 at 06:16 am   commentComment [0] 

Hip Forum @長崎

第29回 Hip Forum が、当科の尾崎 誠 教授の元、長崎市で開催されました。

これは学会ではなく、参加者100名程度のクローズの会でして、ネットで検索しても全然出てきません。

1会場で1日間のみ30-40演題程度の小さい会ですが、全国から有名な股関節外科医が多数参加しており、
特徴としては、発表ごとの質疑応答が多いことです。こんなに質問者が湧き出る会は日本ではめずらしいです。もちろん特定の人物が多いのですが。

今まで存在すら知らず、参加したことがなかったのですが、意外とおもしろかったです。
来年も参加してみようかな、、悩み中です。
参加学会が増えすぎて抑制中ですので(マスト5学会:日整会、骨形態計測学会、骨代謝学会、骨粗鬆症学会、ASBMR)。

会場はルークプラザホテルという、長崎では老舗の結婚式場ですが、稲佐山の中腹ですので景色が良く、
コンベンションセンターと違ってリゾート感があって、良い感じでした。

正直私は地元長崎が大好きで、田舎ですが、街や自然の景観が良いんですよね。


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— posted by 千葉恒 at 04:58 am   commentComment [0] 

骨形態計測学会@鳥取、骨代謝学会@岐阜

調子の悪かったブログですが、業者の方が原因を見つけてくれて、スッと開くようになりました。よかった、、

今年は多くの学会がオンサイトで開催されてます。

第42回 日本骨形態計測学会 @鳥取Link

長崎からの参加は、私と白石先生、飯田先生、新見先生、徳永先生の5名でした。
新見先生は本学会で、学術奨励賞Link を受賞しました。おめでとうございます!賞状授与のきれいなお辞儀が印象的でした。ぴったり45°です。
私は多忙で、5演題の発表となりました(ランチョン、シンポジウム、シンポジウム、シンポジウム、一般演題)。人生で最も多いんじゃないかな。依頼がくるのは光栄なことです。

第40回 日本骨代謝学会 @岐阜Link

長崎からの参加は、私と白石先生の2名でした。
会場(長良川国際会議場)の近くの山の上に、 岐阜城がありロープウェーで登ってきました。
城まで少々登るのですが、当日は激暑で、ただ天守閣から景色は最高で、風も気持ちよかったです。

やはりオンサイト学会は良いですね。
聴講で得た情報に対して刺激を受けやすく、新しい研究への意欲がわきました。
また、同じ分野でがんばる全国の仲間たちに次々と再会できたことも、Webでは味わえない醍醐味です。

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— posted by 千葉恒 at 06:18 am   commentComment [0] 

07PTH -7

さて、PTHシリーズの最終回ですが、最後は雑誌社との闘いについてです。

以前、述べたLink ように、

2022/4/12 論文PDFの公開当日に、表4、5があり得ない縦横比になっていることに気づき、すぐに雑誌社(エルゼビア)に訂正の依頼をしました。

どうもエルゼビアのアジアの支所みたいなものがインドにあるのか、私の担当者は全てインド在住のインド人でしたが、
ことあるごとに、不在の自動返信や、無視、2-3日待ての返信があり、あまりに怠惰で、まったく訂正が進みませんでした。

5/17 たまたま別件でつながったエルゼビアの日本人に直訴メールをしたところ、動いてくれました。
以後 別のインド人が登場しました。でも、そこからもまた時間がかかるかかる。

ほんと些細な訂正なんですよ。表4、5が異常に縦長く作られて、列の幅が狭すぎて、数字がとんでもなく読みにくい。
普通の幅の表にするよう依頼しただけなんです。そして、

6/8 やっと訂正が完了しました、、この表の訂正に要した期間は、2ヶ月間でした(憔悴)。

下記よりフリーダウンロードできます。
https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S8756328222000928?via%3DihubLink Link

気が収まらない私は、Corrigendum(Erratum)を出すように依頼しました。

この2ヶ月間に、私の論文は、most download の1つになっていました。
数字を読み取れない間違った表を載せた論文が、多くの人にダウンロードされたかと思うと、私としては焦るような気持ちでいっぱいでした。
Corrigendumを出して、PDFを差し替えてもらいたい、と思うようになったわけです。

想像にたやすく、Corrigendum の掲載にも時間がかかりました、、1ヶ月間です。

当初は、まるで「Authorが表を作り直して、差し替えた。Authorは謝る。」みたいな文章にされたので、
それを訂正し、最終的には「クリアでなかった表が訂正された。BoneとAuthorはapologizeする。」みたいな文章でおさまりました。

7/1 やっとCorrigendumが公開されました。
https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S8756328222001612?via%3DihubLink Link

この闘いに要した時間は3ヶ月間です。

この論文は、私の研究キャリアの中で、最も代表する論文の1つになるのですが、こんなことになったのは悔やまれますね。
まぁこれを糧に、ステップアップしようと思います。


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— posted by 千葉恒 at 08:41 am   commentComment [0] 

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