日本でも非常事態宣言がでて、少し状況が変わってきている印象を持っています。
長崎は落ち着いているようで何よりですが、皆さん健康にお過ごしください。
さて、みなさんは、美術好きですか?
僕は、小さい頃よく絵を描くのが好きでしたし、今でも美術館に行くのも好きです。
少し前にニュースになったのですが、レオナルド・ダ・ヴィンチの絵に関する研究の話をしたいと思います。
元ネタは、こちらのニュース

今回の研究では、X線と新しいアリゴリズムを使って、キャンバスに描いた最初の下絵を解析したみたいです。
下絵は、今の完成された絵からは全く見えない隠れている部分なのですが、それをどのように抽出したかが興味深い内容でした。
その解析方法は、記事を訳すと、まず層別化した各ピクセル単位で解析を行います。
解析した各ピクセルはダヴィンチが使った材料を基にした異なる元素で構成されており、各ピクセル毎の違った情報が得られます。
それを全体で組み合わせていけば、隠れていた下絵が抽出されたとのことです。
これ以上の詳細は書いていないので分かりませんが、
おそらく下絵が描かれた部分と同じピクセルを、何らかの方法でクラスタリングして分画化したんだろうと思います。
最終的に抽出された下絵の天使と赤ちゃんは、見事なタッチですよね。
個人的に、この記事に敏感に反応したのは、こちらに来てからの研究は、これと似たような考え方をしていまして、
VBM(Voxel-based-morphometry)といいます。
もちろん概要が同じようなものであるというだけで、こちらの方が3次元でやり方は、より複雑です。
このやり方は、最初は脳科学から流行ったやり方で、それをJulio先生が骨に応用しています。
その方法で、骨全体をボクセル単位で解析し、2つの異なる集団や、同じ集団の縦断における局所的な比較ができます。
詳しく書くと長くなるのですが、簡単にいうと、色々と前処置をして、最終的に各ボクセルが持つ特性(骨で言えばBMDやBV/TVなど)を統計学的に評価することになります。
ということで、個人的に印象に残るニュースでした。

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