ASBMR@シアトル-2

ASBMR、今年の情報としては、

1) ビスホスホネートは糖尿病を有する骨粗鬆症患者にも効果がある
FIT study(アレンドロネート)とHORIZON study(ゾレドロネート)の膨大なデータから、
DM患者を抽出して解析したようです。DMは骨脆弱化の独立した因子ですが、
ビスホスはDMを有する骨粗鬆症患者にも効果があるという結論でした。

2) 非定型骨折(AFF)はアジア人に多い
カイザー・ノーザンカリフォルニアが、患者リスト約5万人から、ICD9 821 と 820 を抽出して、
X-ray checkしてAFFを探し出し、その特徴を調査していました。
カリフォルニアの特徴を生かして、white 65%、asian 17%という構成でした。
結果、AFFは68人で、AsianのHRが6.6でした。

3) デノスマブの10年成績
FREEDOM Extension study、10年のデータです。
BMDについては、L-spineで 21.7%、TotalHipで 9.2%と、プラトーのない持続的な増加。
素晴らしい結果ですね。しかし大腿骨のBMDを増やすのは容易ではないな。

4) アバロパラチドの骨折予防効果
テリパラチドとの比較試験の結果がでていました(ACTIVE study)。
椎体に対しては同程度ですが、非椎体骨折に対してはやや効果が高いという発表でした。

5) オダナカティブのサブ解析
LOFT study pahse3 のサブグループ解析の発表でした。世界同時の大型治験でして、
アジア人での結果が白人のそれと異なり、少々気になりました。今後、詳細を見ていきたいです。

6) ロモソズマブの骨強度増加作用
Phase2のQCTのデータを使って、椎体と大腿骨のボクセルベースFEAを行っていますした。
ロモソズマブ(210mg/monthly)はテリパラチドよりも特に大腿骨頚部で高い予測骨強度を有しているという結果でした。

7) 相変わらず質疑応答が聞き取れない
何を議論しているのでしょうか?わからないと悲しいですね。


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— posted by 千葉恒 at 08:24 pm   commentComment [0]  pingTrackBack [0]

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