日本の放射線科医

私は研究の専門が画像解析で、研修医時代も放射線科を6ヶ月間まわり、
留学先もUCSFの放射線科Link なぐらい、放射線科とは縁が深いのですが、
日本の放射先生医が多忙であることは、以前より知っていました。

特にMDCTが普及して、胸腹部CTの件数が増えたこの10〜20年は、
大きな変化だったと思います。

日本医学放射線学会(日医放)の会員なのですが、今月の学会誌の表紙が下の図で、
かなりインパクトがありました。

横軸は100万人あたりの放射線科医の数で、縦軸はCT、MRIの撮影件数です。
米国、ドイツ、フランス、英国などは、同じ線上にありますが、日本だけ撮影件数が異常に突出しています。
ちなみに、日本の周りにある黒いドットは、日本の各都市の分布です。

「日本の放射線科医の読影件数は、欧米の放射線科医の3倍」です!
保険制度の違いで、日本では画像検査がしやすいことが、最も大きな理由です。

ポジティブに捉えるとしたら、患者は早期に正確な診断を受ける機会が大きく、
また、医師側としても、画像データが豊富なので、臨床研究がしやすい、とも言えます。

しかし、放射線科医の仕事量は大きく、一方では、わずかな見落としでも責任が問われ、負担は大きいですね。


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— posted by 千葉恒 at 07:49 am   commentComment [0] 

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