HR-pQCTを使って関節リウマチを評価する手法を検討する国際的なコラボレーショングループがありまして、
私はそのメンバーに日本代表として入れていただいているのですが、そのミーティングが今回初めてWebで開催されました。
私にとっては、外人とZoomミーティングするのは初めての経験でした。
いつものごとく、私は最初の自己紹介と、1回だけ発言をふられてコメントしましたが、
その他は、引っ込み思案モードが発動し、ほとんど発言しない会となりました。
何度か発言しようとして頭の中で素振りをしましたが、素振りの段階でうまく英語で表現できずに、見送ってしまいました。
後悔。悲しいなぁ。英語力(スピーキング)を鍛え直したい。
あと、PhDがそうとう難しい発表や発言をしていて、日和りました。
これって懐かしい。留学時代に、最初から最後までわけわかんないPhDのプレゼンをよく聞いてたな。
しかしWebだと、音もクリアだし、その場で英和辞書で調べれていいですね。
留学中は、とっても易しい英単語を辞書で調べているのを、後ろの人に見られたくなくて、後ろに座ったりしてたな。
米国人と研究のミーティングをすると、以前から感じるのですが、すごくポジティブで、夢が大きいと思います。
日本人のミーティングは、スケールが小さくて、減点式な感じがあります。
私が考察するに、その違いは、研究費のシステムにあると思っています。
日本での研究は、外部資金を獲得しなくても、結構、開始できたりするんですが、
米国での研究は、グラントを獲得しないと、もう何にも始まりません。
研究費用も自分やスタッフの人件費も、全てグラントで賄われているからです。
自施設のCTやMRIを使う場合でも、日本では無料で使わせてくれますが、米国では費用が発生します。
グラントの申請が全てのスタートで、そこでは常に大風呂敷な夢を語ることを必要とされます。
つまり、でっかい夢をポジティブに語るトレーニングがされているんだと思います。
日本は逆にパイロットスタディを走らせやすい環境にあります。学会には有象無象の小規模な臨床研究が溢れています。
私たちの研究グループも、研究の数はやたら多いのですが、ほとんどがパイロットスタディで、
現在走っている大型研究は1つだけです(
J-CaraT study )。
今後5年間は、論文のクオリティを上げることを目標としているので、
デザインの時点でもうちょっと「夢」感を出していきたいですね。
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