日体協スポーツドクター講習会

先週末は日本体育協会公認スポーツドクター養成講習会に参加してきました.
留学前に基礎科目を済ませており,今回は応用科目の講義でした.
 
このスポーツドクターの資格ですが,2年間で5回(基礎2回,応用3回)の講習会(土曜と日曜)に参加さえすれば与えられ,おそらく更新などは不要だったと思います.
もっとも壁になる要素は競技団体からの推薦をもらって,各都道府県2名の枠に入ることだと思います.
ながさきがんばらんば国体の前はこの枠が大きく増えたという話を聞きましたが,数ある競技団体から毎年2名の枠というのはかなり厳しいように思います.
 
ぼくは長崎国体翌年の2015年に県の軟式野球協会から推薦状をいただき,幸運にもその年に講習会の参加資格を得ることができました(開業していらっしゃる榎本先生にずいぶんお世話になりました).
参加資格さえ得られれば,あとは時間とお金でどうにかなります.
興味がある方は是非トライしてみてはどうでしょうか?
 
榎本先生から中総体での大会ドクターなどの依頼があると伺っていますが,休日など平日の業務に支障がなければ問題ないです(むしろ時間があればやりたい).
 
追記
日体協スポーツドクターは更新が必要とのご指摘をいただきました.
訂正いたします.

— posted by 佐田潔 at 03:59 pm   commentComment [0]  pingTrackBack [0]

日本肘関節学会

東京で開かれた肘関節学会に参加してきました.
HR-pQCTの研究を日本で発表するのは今回が初めてです.
臨床の先生方がほとんどという場になるので,スライド作成が思った以上に大変でした.
 
同じ領域の研究者であれば骨微細構造のパラメータは共通認識として説明などは不要ですが,今回はそれの説明を避けることができず,また多くのデータ(パラメータ)を出してしまうと5分の発表時間では混乱してしまうと思い,解析項目は2つに限定しました.
またHR-pQCT-pQCTは広くは認識されていないこともあり,そうした説明も盛り込む必要があったため,研究内容や解析結果などはずいぶん削る必要がありました.
 
すっかりアメリカでのプレゼンに慣れてしまった(?)ために,原稿を見ながらのスタイルには抵抗を感じ,当日は原稿なしで,なるべく会場全体を見渡しながらプレゼンをしました.
飛行機の中でもずっとリハーサルをやっていたので落ち着いて発表できました.
質疑応答でもほぼ予想された質問でした.
 
最後に質問をしてくださった徳島大学の松浦先生(野球肘検診等でご著名です)には発表後にも声をかけていただきました.
是非,離断性骨軟骨炎(OCD)の病変部を見てみたいとのことでした.
学会全体でも野球肘関係,特にOCDのセッションは比較的多く,間違いなく注目していただける内容だと思っています.
来年の学会では是非OCD患者数名を撮影した報告ができればなと思っています.
 
直前までスライドをチェックしてくださった梶山先生,千葉先生ありがとうございました.
2か月以内に投稿する必要があるようですので,またよろしくお願いします.
 
IMG_1535

ScreenShot2017-02-05at82739AM

— posted by 佐田潔 at 10:40 pm   commentComment [0]  pingTrackBack [0]

SF研修(第3班)

SF研修第3班は梅木先生、中村郁也先生です。
到着した土曜日曜は雨で予定を変更し、日曜の観光を延期して平日のようにラボに来てもらい、HR-pQCTの簡単な説明やミニレクチャーなどを行いました。
木曜に市内観光を予定しています。
 
どちらも新婚(新婚間近?)で嫁さんを連れて来ています。
新婚旅行思いっきり満喫してください。
 
来年度の新入局の先生が6名ということを聞きました。
新たな同士がこんなに増えるというのは、本当にうれしいです。
是非またSF研修をenjoyしてもらいたいなと思います。
ちょっと日程がきついかもしれませんが、4月5月で可能な限り対応できたらなと思います。
 
IMG_1514
お気に入りのポーズで

— posted by 佐田潔 at 11:15 pm   commentComment [2]  pingTrackBack [0]

反面教師

2017年に突入したと思ったら,もう2週間が経過しました.
そして2週後は最後の一時帰国を予定しています.
こちらでの生活も最終コーナーに向かっている段階かなと思います.
留学を少しでも考えている先生方に,アドバイスというより,こうしておけば・・という話をしたいと思います.
 
ぼくは大学院2年生で留学しました(4月で4年生になります).
留学までの1年2か月は週に1日の研究日で肩甲骨のMDCTのデータやシンクロトロンCT(大腿骨頭壊死症)を解析したりしていました.
スムーズに解析ができれば肩甲骨の研究は日本語の論文にできたと思います(実際はできていない).
今になって思うと,全然論文を書かずに(日本語論文さえも)留学したというのは,こちらで苦戦を強いられる原因だったかなと思います.
 
留学前はわからないことがあればUCSFのスタッフに聞けばいいやと思っていましたが,データが出揃ってさあ構成を練ろうと思っても初めてでどうすればいいのかわからない,わからないところがわかならいといった状況でした.
縦断研究であったこともですが,HR-pQCT以外のデータも多くて,我ながら莫大なデータに驚いていました.
Andyに聞いても,自分が求めているアドバイスを引き出せないことが多く,もどかしかったです.
統計解析などは,基本的なこともわかっていなかったので質問すらできない(内容がわかっていないことを英語で聞いて理解できるはずがない)という状況で,いつもGoogle先生に教えを乞うていました.
自分で調べたことなので頭に定着したと思うのですが,それまでに時間がかかりすぎました.
男性骨粗鬆症では統計解析の方法を3回ぐらい変更し,結果が変わる→考察を書き直すということを繰り返しました.
 
ぼくのように論文を書かずに留学するとちょっと大変かなと思います.
仮にぼくと同じように大学院2年生で留学を考えている場合,なんとか1年生の段階で英語論文をsubmitまではしておいた方がいいのではという気がします.
 
論文作成のネタがなければ肘のデータを使ってもらって構いません.
上腕骨遠位の海綿骨と軟骨下骨の2つの内容で論文を作成中ですが,あと2つぐらい論文にできそうな内容があります.
夏までに解析を終わらせて,秋から書き始めて,2018年4月ぐらいまでにsubmitという流れだと,UCSFでもこちらの研究に集中でき,学位論文もスムーズにいくのではないかなと思います(まだsubmitすらしていない人間がいうのもどうかと思いますが・・).
実際に論文を書かないとどういうところで苦労するかがわからず,解析をして論文を作成して,ある程度スキルアップしておいた方がいい気がします.
シートノック(自分の守備位置でノックを受ける)もしたことがない選手が,いきなり公式戦に出場するぐらい無謀だったのかなぁと感じています.
 
他の留学されている先生方もいろいろな苦労を経験されていると思いますが,正直に言うと,ぼくの場合ちょっと低い次元で苦労してしまっているような気がしてなりません.
いつもメールでアドバイスをいただいている千葉先生,岡崎先生には本当に感謝しています.
新年度ももうすぐで,後輩の先生方に反面教師としてアドバイスを送った方がいいかなと思ったのでブログにアップしてみました.

— posted by 佐田潔 at 11:37 pm   commentComment [2]  pingTrackBack [0]

2017年スタート

2017年が始まりました.
本年もどうぞよろしくお願いいたします.
年末年始は家でゆっくりしようと・・思っていたのですが,論文作成を少しでも進めたいとウズウズしてしまい,ラボに通いました.
家では8-10時間ぐらい寝ていたためバッチリ疲労回復できました.
 
男性骨粗鬆症は指導係であるAndyに提出して,修正待ちの状態です.
修正後のsubmitの手順まで清水先生に詳しく教えていただきました(本当にありがとうございます).
今は肘の方の論文と肘学会用のスライド作成中です.
海綿骨を解析したstudyは日本語で書いた原稿を英語に直す作業を始め,軟骨下骨を解析した方はスライド作成と同時に日本語論文を作成しているところです.
本当は海綿骨の論文を作成してから軟骨下骨の論文作成に取り掛かりたかったのですが,学会発表後2か月以内に投稿する必要があるようで,学会終わってからだとバタバタするだろうと思い,早めに手をつけるようにしました.
 
お正月に両親とスカイプで話した時は,もうすぐ留学の2年が終わるねと言われました.
ほんとうにあっという間です.
たくさんやり残したこともあって,こんなはずではという気持ちもありますが,臨床から離れてひたすら研究に没頭できる貴重な時間もあと少ししか残されていないので,この時間を大切に過ごしていきたいと思っています.

— posted by 佐田潔 at 12:55 pm   commentComment [0]  pingTrackBack [0]

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