焦り

大晦日ですね。
2016年も終わろうとしています。
いつも以上に時間が経つのが早かったように感じます(年をとったからか?)。
 
論文ですが、清水先生にチェックをしていただいてやっと書き上げました。
一通り書いてみてからFigureを追加したいと思うようになり、だれもいないラボにこもって3D画像を作成したりしています。
ただ大変なのはこれからで、指導係のAndyに提出してチェックしてもらった箇所を修正して、それからsubmitして・・。
査読者からreject(掲載拒否)されたり、revision(修正)を要求されたり・・。
すべてが未知との遭遇になります。
5月の帰国までにあまり時間がないけど・・と不安です。
 
日整会の演題が採用となったために5月中旬に帰国することにしました。
5月末までサンフランシスコにいて、最後は思いっきり旅行とかしたいなと思っていましたが、時間がなくてまず無理です。
そして肘学会で発表することにしていたため、2月に再度一時帰国します(これが最後です)。
サンフランシスコにいるのはあと4か月ぐらい・・研究以外にやったことが少ないような・・(研究もたいした分量はやっていないけど・・)。
 
ちょっと気持ちが沈み込みそうなのでもう寝ます。
皆さま、よいお年を。

— posted by 佐田潔 at 11:35 pm   commentComment [0]  pingTrackBack [0]

クリスマス

やっと男性骨粗鬆症の論文を自分なりに書き上げました。
12月上旬に日本から帰ってきて時差ボケと戦いながら、遅くまでラボに残ってがんばりました。
きつかったけど、精神的に楽になってクリスマスを迎えることができました。
これも清水先生のおかげです。本当にありがとうございます。
 
予想以上に時間を費やしてしまった反省点は次回以降にアップしたいと思います。
今回は清水先生にいただいたアドバイスなどを書き留めておきます。
 
①Resultsは感情を入れずに淡々と記載する
②DiscussionはResultsから少なくともこれは言及できるという内容を書く
③Limitationは「ここには触れないで」という内容を記載する
 
Resultsでは興味深い結果を伝えようとするあまり、有意差が出た所見を中心に記載していました。
清水先生がチェックしてくださった原稿には、骨密度が正常のグループと骨密度低値群で有意差がなかった内容(血液検査でのクレアチニン、テストステロン、ビタミンD)も詳しく書かれていました。
興味深い結果をアピールしようとするあまり、有意差がなかったものを知らず知らずのうちに軽視してしまっていました。
 
結果の解釈を説明する際、結果からは導き出せないような内容を飛躍して書いてしまっていました。
今回の研究で得られた結果を過去の論文で報告されている内容と結びつけようとしすぎていたと思います。
そのために内容にまとまりがなく、あとから読み直してみるとピンボケしたような一貫性のない論文になっていました。
 
これが最も勉強になりました。
Limitationでは研究で不足していたこと、できなかったことなどの記載をするものだと思っていましたが、査読者に触れてほしくない内容を書くのがいいと清水先生にアドバイスをいただきました。
今回の研究ではfollo-upの期間が1年しかやっていない(→2年とかやったら骨密度正常の人が低下群にシフトする可能性がありますよね)、骨代謝マーカーを測定していない(→男性骨粗鬆症は代謝回転が正常であるケースがほどんどだし、血液検査でその原因となりうるテストステロン低下や腎機能低下はなかったですよ)という点でした。
(→)は清水先生が追加してくださった内容ですが、研究の限界を示しつつも研究プロセスの正当性や妥当性をアピールしている点はこれからの論文作成でも使えるなと思いました。
 
清水先生にチェックしていただいた箇所を訂正してAndyにもチェックしてもらいsubmitする予定です。
少しずつ光が見えてきました。
清水先生、お忙しいのに本当にありがとうございました。

— posted by 佐田潔 at 11:49 pm   commentComment [0]  pingTrackBack [0]

時差ボケ

ちょっとブログupが滞ってしまいました。すみません。
12月8日にサンフランシスコに戻ってから、時差ボケと精神的不安定な状態になってしまいました。
 
<時差ボケの原因>
飛行機で隣が20代ぐらいのアジア系女性でした。
その方は離陸してからずっと寝ていたのですが、途中からぼくの右肩にガンガン頭がぶつかってきてきました。
それぐらいなら大丈夫だったのですが、後半は完全に右肩に寄りかかった状態になり、気になって寝れませんでした(ちょっと体を動かしたりしたのですが、起きる気配なしでした)。
パソコンに向かってずっと論文を書いたりしていましたが、家に着くなり寝てしまい、それから昼夜逆転の生活に突入してしまいました。
 
<精神的不安定の原因>
いろいろあります。
①論文のこと5割、②帰国後の仕事のこと4割、③今後のこと1割ぐらいです。
うーん、まずいですね。もう1年半が経過したのに1つも論文が出来上がっていない・・。
留学前に論文を書いた経験がないから仕方ないのかもしれませんが。
ノウハウとかわからずに手探りでやっていました。
指導係のAndyに聞いてみたこともありましたが、あやふやなことを英語で質問して、英語の返答を理解するのは厳しかったです。
千葉グループの先生方にあれやこれやと質問すればよかったのですが、最初の論文は回り道をしながら作成するものかなと思い、手探り状態でやってきました。
結果は時間や労力の割に進捗していないという悲しい状態です。
10月末からUCSFに留学されている北大整形外科の清水先生が、ぼくの状態を心配し、いろいろ手助けしてくださっています(本当に情けない話ですが)。
清水先生、お忙しいのにいつもありがとうございます。
いろいろアドバイスいただいた内容は次回以降アップしたいと思います。
 
帰国後は市内の病院に勤務することになりました。
希望を尊重してくださった医局長の宮本先生、ありがとうございます。
スムーズに臨床に復帰できるのか、専門的な手術をやっていけるのか不安で仕方ありません。
宮本先生、千葉先生は臨床でいっぱいいっぱいになり、学位論文まで手がまわらなくなるという状況を心配されておられました。
入局時に「猪木コース」を選択したため、いつもビシバシしごかれて(かわいがられて?)きたのに、あんなに僕のことを心配してくださる宮本先生は初めてで、自分が希望している病院で働き、なおかつ学位論文を仕上げることがいかに厳しいことなのか、その時になってようやく理解しました。
とにかく論文を書き上げることが一番の解決法だと思っています。
 
今後のこと・・ご想像にお任せします。
帰ったら大台突破の40です。
心配です。
 
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Siriになぐさめてもらいました。

— posted by 佐田潔 at 11:55 pm   commentComment [2]  pingTrackBack [0]

七五三

先週末に一時帰国しました。
1年半の留学生活でもう4回目になります。
前回8月の一時帰国では肘のデータの解析を行いましたが、今回は来年2月の肘関節学会のスライド作成が目的です。
頻繁に一時帰国していているのでアメリカでの生活に適応できていないのではと心配されますが、大丈夫です。
 
成田に到着後、両親と羽田で合流し埼玉に住んでいる兄のマンションに遊びに行きました。
毎年正月に実家で会っていますが、今年の1月はサンフランシスコだったので約2年ぶりになります。
姪っ子ももう小学生1年生で、すっかり大きくなっていました。
 
ちょうど姪っ子の七五三のお参りがあり総勢6名で参加しました。
佐田家ではぼくも兄も七五三というイベントの存在を子供のころ知りませんでした。
自営業で土日も関係なく働いていた両親にはとてもそんな時間的余裕がなかったんだと思います。
そのため今回の七五三は人生初でした。
近くのフォトショップで写真撮影をして、そのあと神社へお参り行きました。
カメラを前にちょっと緊張した姪っ子がかわいかったです。
 
姪っ子はいつも「きよしおじちゃん」といって遊んでくれます。
「すみっコぐらし」のぬいぐるみがたくさんあってたくさんのキャラクターを教えてくれました。
あとは風船で遊んだり、おはじきで遊んだり・・(39歳になってはじめておはじきの遊び方を知りました)。
<"http://http://www.tnc.ne.jp/oasobi/oasobi01/07ohajiki/04.htmlLink ">
 
今回も姪っ子には本当に癒されました。
やっぱり家族はいいです。
子供と生活するようになったら、兄のように週末はいっぱい家族サービスをしようと思います(いったいいつなんだろう???)。
 
ScreenShot2016-12-02at73738PM

— posted by 佐田潔 at 11:56 am   commentComment [0]  pingTrackBack [0]

RとEZR

統計解析とグラフ作成はフリーソフト"R"とマウスで操作できるように使いやすく改良された"EZR(Easy R)"を使っています。
研究グループのリーダーであるGalateiaの論文にはRで統計解析を行ったと記載があり、何だろうと調べてみたのがきっかけです。
 
長所はやはり無料ということです(SPSSやSASは結構な値段がします)。
<"http://http://www.kenkyuu.net/comp-soft-01.htmlLink ">
そしてGalateiaのように実際に論文で使用されており、研究者に認知されている点も挙げられます。
 
Rの特徴は自分でプログラミングの作業を行うことにあると思います。
プログラミング言語を使う必要があり、初めはとっつきにくいのですが、検索すると日本語での説明も数多くあり、調べながら少しずつマスターしている段階です。
下記からダウンロードします。
<"http://https://www.r-project.orgLink ">
基本的な用語を知るためにこちらのサイトを参考にしました。
<"http://http://cse.naro.affrc.go.jp/takezawa/r-tips/r.htmlLink ">
 
もう少し簡単に統計解析をしたいと思っているとEZRというソフトもあることを知りました。
自治医科大学の先生が開発されたようです。
<"http://http://www.jichi.ac.jp/saitama-sct/SaitamaHP.files/statmed.htmlLink ">
EZRはマウスの操作で統計解析ができるので、初めてであっても比較的スムーズにできると思います。
男性骨粗鬆症のデータはEZRで統計解析をしました。
 
しかしグラフを作成するとなると思うようにできなかったため、仕方なくRを使うことにしました。
プログラミング言語がわからなくても下記をまねして入力すると箱ひげ図が苦労せずにできました。
<"http://http://stat.biopapyrus.net/graph/boxplot.htmlLink ">
デフォルトではグラフの線が細い、目盛りの数値のフォントが小さいなどあり、さらに箱をグレースケールで区別できるようにしたいと思い、下記を参考に見やすいグラフを作成しようと試みました。
<"http://http://takenaka-akio.org/doc/r_auto/chapter_12.htmlLink ">
しかし学会等で時間が迫っており時間がなく、作成したグラフのpdfをMacにインストールされているプレビューAppで上書きして論文用に作成しました。
 
Rに関してはまだわからないことばかりですが、ちゃんとプログラミングができて解析結果が出たときは達成感があります。
次の論文でグラフを作成する場合はちゃんとRからきれいなグラフが作成できるようにしたいと思っています。
easyR
EZR
NONALNUM-MuOBpOOBruOCsOODqeODlQ-E
左)Rで作成、右)左のpdfを編集

— posted by 佐田潔 at 12:12 pm   commentComment [2]  pingTrackBack [0]

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