帰国前日,Sharmilaと最後のミーティングに臨みました.
追加したデータはHR-pQCTの通常の撮影部位(主に海綿骨のデータ)になりますが,すでに解析を済ませていた近位側(主に皮質骨のデータ)ほど,経時的変化はないと予想しながらデータの解析を昨日までやっていました.
以前読んだ論文に加齢性変化は海綿骨よりも皮質骨に生じやすいという記載があったからです.
一通り書き上げた近位側のみの論文の内容は大きくは変わらないと信じて(?)解析を続けました.
予想通り海綿骨では有意な変化はなく,1年の縦断研究では皮質骨の劣化がみられたという論文のストーリーに大きな変更はありませんでした.
そのことをSharmilaにも伝え,この内容でOKという返事をもらいました.
なんとかデータを追加することができましたが,この2週間は精神的にきつかったです.
精神的に追い込まれていたからか,あと数日で帰国するという実感が全くもてませんでした.
ミーティングが無事に終わっても,明日帰るというのが信じられない心境です.
明日以降もラボに朝から行って,いつもの机で論文を作成しているのでは・・という気がします.
きついことばっかりだったけど2年間は本当にあっという間でした.
いろいろアドバイスをしてくれたAndyありがとう.
ぼくのつたない英語に合わせるようにゆっくり話してくれたAldric,ありがとう.
訛りの強い英語でよく話しかけてくれたValentina,ありがとう.
帰国直前にデータを整理してくれたCourtney,ありがとう.
そして,UCSFへの留学を受け入れてくれたSharmila,本当にありがとうございました.
長崎に帰ってから後輩の先生方に苦労した経験などを伝えていくつもりです.
一旦UCSFへの留学は途切れますが,また近いうちに後輩がここに戻ってくることを信じています.
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