SPring-8 は日本の兵庫県にある世界最大級の放射光施設です。
放射光とは、電子を光の速度まで加速し磁場内を通過させることで得られる特殊な電磁波のことで、
SPring-8には放射光を用いた実験室が約50あり、主として物理系の実験が行われています。
世界には同レベルの施設が計3つ (日本、米国、フランス)あり、それぞれがしのぎを削っています。
ここで僕は数年前より、放射光を用いたマイクロCTの撮影を行っており、
ヒトの骨を放射光CTで解析している、あまり数多くない研究者の1人です。
今回の訪問は5回目で、実験責任者としては3回目となります。
今回の実験は、骨粗鬆症患者の海綿骨に不顕性に発生している微細な骨折に関する調査です。
使用機会に制限が設けられており、本年度の使用許可をいただいたので、
ビザ更新の一時帰国と時期を合わせて、わざわざアメリカから実験に参加することになりました。
長崎大学から2名、さらに東京から2名共同研究者が参加します。
見学をご希望の方はご連絡ください。学生さんでも構いません。
日本が誇る世界一の研究所です。
研究内容に興味がなくとも、この施設を見学して回るだけでも十分に刺激になりますよ。
1. 簑原 — 2012/06/07@11:09:09
SPring-8と聞きまして、居ても立ってもいられなくなりました。
私は現在スタンフォード大学にて、PDとして固体物理の研究業務に携わっております。
特に、固体材料の電気磁気輸送特性と、電子状態に関する研究を進めており、SPring-8はもちろん、KEKやSLACなどもよく使っています。SPring-8ですと、BL47XUやBL07LSU辺りが私のフィールドです。
ホールの広さといい、常に昼のような明るいホール、良いですよね。
食事のタイミングを逃すと、飢えてしまう事が難点ですが・・・。
放射光実験で非常に良い成果が出るといいですね。