(症例検討会+講演会)が、夏休みが明けて再開されました。
去年まで、この存在を知らなくて、行ってませんでしたが、
いい勉強になるので、今月からは毎週行こうかなと思っています。
朝6:30〜7:30は、レジデントによる症例検討会です。
レジデントの経験した症例を紹介して、疑問や議論となる点を提示し、
それに関する教科書や論文レビューなどを紹介します。
今週は、膝脱臼骨折後のコンパートメント症候群の一例を通して、
診断や減張切開の適応などについてまとめてました。
会場のキャンパスが遠いので、朝イチの大学シャトルで行っても
6:30には間に合わず、一部しか見れてませんが、それを見る限りでも、
アメリカ人のプレゼンは、若いうちからホント上手だなと、関心します。
引き続き、朝7:30~8:30までが、アテンディング(指導医)や
学外の著名な先生による講演会です。これを聞くことが僕の主な目的です。
先週は、
「Improving your Patient’s Hospital Experience: The HCAHPS Experience」
UCSF病院のある専門部署が、整形外科入院患者の患者満足度を点数化し、
他科や全国平均と比較したデータを提示してました。
整形外科医師に対する患者の満足度が少しだけ低くて、議論が紛糾してました。
彼らの解析によると、患者さんに会うときに、最初に自己紹介をきちんとすること、
立ち話でなく椅子に座って話をすることで、この点数は明らかに上がるそうです。
おそらくこの点数は、日本で言うところの、病院機能評価や、それに絡んだ
病院収益に関連があるんだと思います。アメリカでも大変みたいですね。
今週は、
「A Framework for Considering Perioperative Risk in Elective Orthopaedic Surgery」
UCSFの整形外科医らが開発した整形外科用の周術期リスク評価システムの紹介でした。
患者の基礎疾患と術後合併症の大きなデータベースを多変量解析して作成したもので、
「あなたは、A,B,C,Dの基礎疾患を持ってるので、この手術後に、
合併症Aを発症する危険性が何%、合併症Bを発症する危険性が何%、、
それでも手術をしますか?」みたいな感じで使うツールみたいです。いいアイデアですね。
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