追悼 Harry K. Genant

骨粗鬆症の世界で著名な Harry K. Genant UCSF教授が 1月14日に亡くなられました。
私のボスのボスにあたります。椎体骨折のSQ評価法(Genant分類)をご存知の方も多いかと思います。骨粗鬆症だけでなく、関節リウマチ、骨軟部分野の画像評価で大変ご高名な先生でした。

追悼文Link が公開されています。
1942年イリノイ州も生まれ。私の父と同い年だったのか。もともと宇宙飛行士になりたかったと言うのは初めて知りました。
レジデント、フェロー、アテンディングはUniversity of Chicago。そして、1974年にUniversity of California, San Francisco(UCSF)放射線科のMSKのチーフとして赴任します。

Genant先生が設立した「Osteoporosis and Arthritis Research Group (OARG) in the Department of Radiology, UCSF」は当時、世界で最も大きな骨の画像解析の研究グループでした。所属した研究者は、130名以上だそうです。そのグループから現在も世界中で活躍している多くのリーダーを輩出しています。Genant先生は2004年に引退し、OARGは解散、分裂しました。
私は分裂したグループの1つ(MQIR)に2011年から所属していました。そこではかつてのGenant先生の巨大ラボの話も何度か耳にしたことがあります。
また、Genant先生は1998年にSynarcという画像評価に特化した医薬品の治験会社(CRO)を設立し、そのセカンドキャリアでも活躍されていました。

お住まいは、Tiburonという、ゴールデンゲートブリッジの先のサウサリートの対岸の美しい街で、個人的に好きな場所で、いちどこのブログでも書いたことがLink あります。その後はナパに住まわれていたそうです。

Genant先生は、私のアメリカでのボス(Sharmila Majumdar教授)のボスですが、私の日本での師匠である伊東昌子先生の師匠でもあります。
伊東先生が3年前に、日本骨粗鬆症学会を長崎で開催Link した時に、Genant 先生に特別講演で来ていただきました。Genant先生の日本での講演は、長崎が最後となりました。

Genant 先生とは何度もお話しさせてもらった機会がありますが、人気者で有名人すぎて、いまいち私のことは覚えてくれてなかった気がします。
人格者でカッコよくてとてもカリスマ性がありました。心よりご冥福をお祈り申し上げます。


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— posted by 千葉恒 at 10:58 am   commentComment [0] 

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