Bone microstructure in healthy men measured by HR-pQCT: Age-related changes and their relationships with DXA parameters and biochemical markers
男性の骨粗鬆症は女性よりは頻度は少ないですが、予後が不良であり、臨床的には重要です。
男性の加齢に伴う骨粗鬆症化は、女性のそれとは病態が大きく異なり、日本人男性において、HR-pQCTを用いた骨微細構造の調査はなされていません。
今回、土居先生は、長崎県で調査されているHR-pQCTコホート研究(04NOR:J-CaraT study )に参加した男性128名の橈骨と脛骨の海綿骨および皮質骨微細構造を詳細に解析し、今回、この論文をまとめてくれました。
その結果、男性に生じる骨密度の低下は、海綿骨では骨梁の消失と空洞化、皮質骨では多孔化が原因となっており、皮質骨多孔性はDXAや種々の血清マーカーと相関がなく、日常診療では評価不能であることが示されました。
下の写真は、21歳と75歳男性の脛骨の3D断面画像です。海綿骨構造の劣化と皮質骨の多孔化が描出されています。
土居先生の男性骨粗鬆症に関するこの論文は、Bone(IF:4.398)にアクセプトされました。おめでとうございます!
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