ここ4回の内容は、
1)UC Irvine の Thay Q. Lee 教授による腱板修復の基礎研究の話題、"Rotator Cuff Repair: Current Biomechanical Concepts"
彼のスライドの1つに、"Unpublished work was NEVER done" と書いていましたが、全く同意です。
論文にしていない研究は、やってないことと同じ。世の中に存在しなかったも同然です。
僕も、学会発表まではしたけど、論文にしていない研究があります。
ありがちですが、よくないですよね。その時に書かないと、後からはなかなか書きません。
2)ワシントン大学(シアトル)の Harborview Medical Center の Milton Routt, Jr. 教授による骨盤輪骨折の話題、"Controversies in Pelvic Ring Injury Management"
面白かったですが、しゃべりのスピードが速くて、あまり理解できなかったですね。
留学していれば、いつか全部聞き取れるようになれると勘違いしていました。
どうも、もう一山、二山超えないといけなそうです。はるか遠くに感じます。。
3)UCSFの Tamara Alliston PhDによるOAの基礎研究の話題。
TGFβやMMP13関連です。ちょっと眠たかったな。。
月4回のレクチャーのうち、2−3回は、UCSF整形外科の中から演者を出してます。
これ、いいですよね。僕も時々、同僚のしている学生講義を、復習と思って聞きに行きたいことがあります。
4)サンディエゴの USUHS Naval Medical Center の Matthew T. Provencher 教授による不安定肩の話題、"Shoulder Instability: A translational Approach Lessons Leaned from Balboa"
特に反復性肩関節脱臼の骨性バンカートの骨欠損に対する治療がメインテーマでした。
同種骨(脛骨)の骨軟骨移植も提示していました。アメリカらしいですね。グレノイドと曲率が合うそうです。
スライドの中で、東北大学の井樋教授や、船橋整形の菅谷先生の名前が何度もでてきて、少し誇らしかったですね。
あとは、どうでもいいことですが、HAGL lesion はヘイグルと発音してました。ALPSA lesion はそのままはアルプサでしたが。
ALPSA lesion は Bony Bankartの合併が多く、予後が悪いと言ってましたね。
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