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ASBMR@Web -2

ASBMR@Webが終わりました。

本来は海外出張しているはずだったんで、今年は年休を取って「バーチャル出張」しようと思っていたのですが、結局、ネット環境のために、医局に来てしまい、オペにも入って、普通に過ごしてしまいました。

今年も、いくつかピックアップします。

1)ビタミンD(天然型)
ビタミンDは、日本では、医師が処方する活性型ビタミンD(アルファカルシドールやエルデカルシドール)と、薬局で売ってるサプリメントの天然型ビタミンDがありますが、欧米でビタミンDと言えば、それは「天然型」を指します。

以前、カルガリー大学から「天然型ビタミンDをたくさん内服すると骨密度がむしろ下がる」という現象が、HR-pQCTで確認されたことが発表されましたが(JAMA, 2019)、今回はその続きで、その現象は、男性より女性で生じている、という発表でした。

しかしこれは、かなりの大量投与でして、コントロールが400 IUで、それに対して4000 IUと10000 IUを調査しています、日本で購入できる製剤は1錠が200 IUなので、2錠、20錠、50錠と、日本ではあまり現実的な話ではないです。

— posted by 千葉恒 at 09:45 am   commentComment [0] 

ASBMR@Web -1

ASBMR(北米骨代謝学会)が始まりました。
昨年までは「ASBMR@シアトルが始まりました」と米国からアップLink していましたが、
今年はシアトル開催が断念され、Web開催Link となりました。

複雑な心境なのですが、今のところ、聴講だけに関しては「快適」なんです。
あんなに「アンチWeb学会」だったのですが、聴講に関しては、、圧倒的に聴きやすい。
モニターも音声もしっかり見える聞こえるし、寒い会場やゲキ眠の時差ボケもないですし。

ASBMRはライブ+オンデマンドを採用しているので、繰り返し聞いたり、止めてメモしたり、進めたりできます。
ライブだけと勘違いしていたので、夜中の聴講を覚悟してましたが、そこまでせずにすみそうです。
今まで参加できなかった初日の講演も聴けます。うーん、、現地開催派としては、複雑。

ただ、新しい出合いはないし、人脈が広がることはないですね。
今回の学会は、記憶に残るけど、思い出には残らないような学会となりそうです。

追記)
聴講だけでなく、質疑も「快適」でした。
質疑はチャットボックスで文章でやりとりされています。おかげで質疑の内容が聞き取れないことはないです。
日本人としては、質問もしやすいと思います。私も質問を入力しましたが、しっかり伝えれて、返答もしっかり理解できます。

2020-09-1284722



— posted by 千葉恒 at 08:32 am   commentComment [0] 

ウェブ講演のコツ

明日と明後日はウェブ講演です。

まだ経験値が少ないので(たった2回)よくわかりませんが、今のところ、ウェブ講演のコツは、
「情報量は少なくていい」「前置きは要らない」なのかな〜、と予測しています。

聴いていて思うのですが、わざわざどこかの会場に行っているわけでない、職場や自宅での「ながら」聴講ですので、そんなにお土産(情報)は要らないのでは、と。
逆に情報が多いと、ウェブ講演では重いのでは、と思っています。

あと、私は元から「すぐに本題派」ではあるのですが、ウェブ講演では前置き的なスライドは本当に不要ですね。

講演会はウェブ化することで、よりTV的、Youtube的に、変わっていくのかな、と思っています。
本気で聴いている人の率は低く、ハードルも低い。もちろん、本気でメモしながら勉強する人も一部はいると思いますが。

ちなみに今回の台風はほとんど被害はなく、停電でドキドキしたぐらいです。
K-ponがサバイバルグッズを楽しそうに枕もとに置いていました。気持ちわかるな。


2020-09-08102448



2020-09-08103053



— posted by 千葉恒 at 08:52 pm   commentComment [0] 

休暇をとると

大量の締め切りに追われ、相変わらずワーカホリックです。
学会スライドx4、講演スライドx2、英論文x2、和論文x1、助成金申請書x3、論文査読x2、同僚の論文や抄録やスライドのチェック>5

最近どうも早起きができない。なので仕事が減らない。リズムが良くない!

2011-13年の米国留学中に一時帰国をしているのですが、その時に感じた日米比較を、過去のブログに記載Link しています。
日本の良いところ、米国の良いところ、みたいな内容なのですが、その中で米国の「働き方」を、

「実に分業社会、システム化されたプロフェッショナルの国で、仕事もしやすいです。
 休暇をしっかり取って、人生を楽しんでる人が多いと思います。」
とあり、帰国したら日本で実現しようと思ってたのですが、今の自分はどうかというと、、

「分業、システム化」はずっと取り組んでいますが、
「休暇をとって人生を楽しむ」ようなことは、全くできてないですね。
年休を最低5日間とらないといけない規則が病院にできたのですが、それをどうやって取るかで悩んでいます。
私は「休暇をとると仕事が増える」と考えるタイプなんですよね。とっても日本人的です。

写真は本文とは全然関係ないのですが、

毎週水曜日は、長崎市の隣の諫早市にある、西諫早病院に勤務しているのですが、JRで通勤していて、
諫早と長崎は、市布経由と長与経由の2路線あって、この長与経由ってのが、海や山をめぐる遠回りですが
とっても景色が良くて、千と千尋にこういうシーンなかったっけ、みたいな車窓に出会うことあります。

もうひとつは、駅まで歩く途中で目にする、私のお気に入りの名前を知らない紫の花。





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— posted by 千葉恒 at 10:10 am   commentComment [0] 

HR-pQCT 5周年

HR-pQCTが長崎に来てLink 、7月26日で丸5年になりました。
1つのふしめですね。

この間、立ち上げた研究は「41」
研究した大学院生は「13」
獲得した外部資金は「25」
アクセプトされた英文論文は「10」

研究の数に対して論文数がまだ少ないですが、がんばったと思います。

次の5年の戦略ですが、
- いよいよ日本人の骨微細構造の基準値(YAM)を作る
- 骨粗鬆症治療薬の解析を究める

骨粗鬆症だけですと頭打ちですので、
- 関節リウマチの解析をさらに進める
- 骨折治癒・骨移植の世界に本格参入
- 骨の成長(小児)にも興味あり

そして、HR-pQCTの次のプロジェクトXXも徐々に。
世相は暗いですが、夢を持ち続けます。

写真は5年前の僕(高度O脚)と彼女(出荷前)@Zurich


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— posted by 千葉恒 at 08:31 pm   commentComment [4] 

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