博士号

ちょっと気になった記事。

出典元は医局にあった長崎新聞(2019/8/10)。さらにその出典元は文科省の調査。

長い医師のキャリアの中で、、まぁ、25歳〜75歳くらいまで働きますが、
自分の専門分野を深めるため、研究をする10年間くらいが、
多くの医師に与えられていいと思っているのですがね。


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— posted by 千葉恒 at 07:45 am   commentComment [0] 

骨折治癒

骨折治癒の論文を出したところですが、

UCSFの森岡先生が、時期を同じくして、骨折治癒に関するとても興味深い論文Link をパブリッシュしています。
Nature Scientific Reports、アクセプトおめでとうございます!!

脳損傷と骨折を合併している患者さんにおいて、骨折治癒が促進される不思議な現象があります。
これを動物実験で様々なパターン(脳損傷x骨折 / 同側or逆側or単独)で解析した論文です。

見てもらったらわかると思いますが、かっこいいい論文です。
とくにFig8は良いですね〜。インプレッシブです。
Multivariate principal component analysis (PCA) ってなんだ?

それにしても実験量、文章量、参考文献量、、、いずれも、私たちの片手間研究と比べて「徹底」していて、
日本のある種、ぬるま湯の中で、身が引き締まる思いです。

オープンアクセスです。こちらLink からダウンロードできます。

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— posted by 千葉恒 at 12:30 pm   commentComment [2] 

08Fx

長崎大学のHR-pQCT研究の、第4弾の論文がアクセプトされました。
江良先生の論文です。おめでとう!

HR-pQCTは生体内の骨微細構造を非侵襲的に(骨生検をせずに)解析することが可能で、
おもな応用分野は、「骨粗鬆症」と「関節リウマチ」です。

私たちは整形外科医ですので、もともと「骨折の治癒過程」に興味を持っていまして、
ヒト生体内で骨折がどのように治癒していくかを、HR-pQCTで研究することにしました。

HR-pQCTは手足用の高解像度CTですので、最も良い対象は「橈骨遠位端骨折」です。
しかしながら、現在、私たちは、橈骨遠位端骨折のほとんどを、金属のプレートやスクリューを使って手術で治療しており、
スクリューがいっぱい入っていると、CT画像では、アーチファクトの影響で、正しく評価できないのです(下図のAの断面)。

ところが、試しに撮影してみると、下図のBの断面に示すごとく、
スクリューから少し離れた場所であれば、少々画像は悪いですが、骨微細構造が評価できそうです。

「08Fx」というコードで管理されているこの研究は、
「手術治療した橈骨遠位端骨折の治癒過程をHR-pQCTで評価する手法」を確立するために立ち上げた研究です。

江良先生の論文では、まずは、水風船にプレートを乗せ、HR-pQCTの撮影をし、ノイズの計測を行うことから始まり、
次に、解剖学教室にお借りした人体標本の橈骨に、プレートをあてて、プレートの有無で、骨微細構造計測にどのような影響があるかを調べ、
最終的に、橈骨遠位端骨折患者の撮影において、再現性の評価を行いました。

結論としては、「橈骨背側の、vBMDの評価であれば、正確性も再現性も良好、今後の研究に応用可能」となりました。

リミテーションはいろいろありますが、その1つは、スクリューによるアーチファクトのために、骨折のメインの部分を評価できないことです。
よって本手法は「骨癒合の精査」でなく「ヒト生体内における骨折の治癒過程を研究するための手法」という位置付けです。

本研究は、Bone(Impact Factor: 4.360)Link に掲載されました。PubMedLink


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— posted by 千葉恒 at 04:31 pm   commentComment [0] 

早起きは

三文の徳。

HR-pQCT研究室から見えた朝焼けです。

長崎は坂の街、山の斜面に家があることが普通の景色です。


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— posted by 千葉恒 at 08:48 am   commentComment [0] 

祝700回!

2011年6月10日Link に留学日記として始まったこのブログですが、2013年の帰国Link 後も続き、
今回で、700回目の記事となります。

日記帳ですので、帰国後は、日本での面白くない記事が続きますが、
温かい目でチェックしてくださっている皆様、ありがとうございます。

恒例のアクセス記録ですが、前回の祝600回Link は、2017年11月14日ですので、それ以降は、、

2017年
11月 23347  12月 22471

2018年
1月 27605  2月 記録忘れ  3月 記録忘れ  4月 30773  5月 24421  6月 29230
7月 30273  8月 37512  9月 記録忘れ  10月 記録忘れ  11月 記録忘れ  12月 28493

2019年
1月 31355  2月 30077  3月 記録忘れ  4月 36898  5月 36575  6月 40805
7月 42363  

今回、「記録忘れ」が多いのは、アクセス解析の記録が2-3ヶ月より以前ものが見れないからでして、
アクセス解析を見忘れるほど、心の余裕がなくなっている?ということかな。

欲しいものは時間。減らしているのは自分。自分を変えない限り、この状態からは逃れられないな。


— posted by 千葉恒 at 01:45 pm   commentComment [2] 

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