道案内

僕は昔から人に道を聞かれることが多いと自分では思います.
道を知ってるように見えるのか,害がなさそうに見えるからか,理由はわかりませんがアメリカでも何度も道を聞かれています.そして,ここパリでも聞かれてしまいました.

以前,「秘密のケンミンSHOW」で長崎人は道案内するときに自分も一緒に目的地まで付いていってあげると言っていましたが,まさに僕もそのタイプです.

夜9時前に学会が終わって帰っていた時のことです.会場からホテルまでは一駅なので,歩いて帰っていたのですが,一人の中国人のおばあさん(70歳くらい)に声をかけられました.どうやら道に迷っているようでした.

会場があるラ・デファンスは新開発地区です.このあたりは車道とは完全に分かれていて,ビルの4階くらいの高さにある広い歩道で,下の道が見えないので方向がわかりにくい場所です.

そのおばあさんは英語がまったくわからないし,中国語しか話せないようでした(フランス語はわかるのかもしれませんが).
下に降りたいようなジェスチャーだったので,おそらく地下鉄の駅を探してるんだろうと甘くみていました.

中国の方は日本の漢字を読めるので,ipodのメモ帳に「地下鉄」「列車」と書いて見せましたが,遠くに離しても老眼で見えない.
そこで学会でもらった紙封筒に漢字を書いたり,書いてもらったりしましたが,どうやら地下鉄ではなさそう...
「歩行」「15分○到家」ということから,歩いて帰るから,下の歩道に降りたいということを言っていると判断しました.

もうわからないから,ごめんと言って立ち去ることも考えましたが,人通りも少なくなってきたので,見捨てることができませんでした.
家族に電話するように言いましたが,その人が持っていたiphoneは電池残量が8%.扱いに慣れてなくて,アイコンを長押ししちゃうのでアイコンがブルブル震えてアンインストールになりそうになったりと,あれこれしている間に残り3%に...
それでもなんとか電話するも相手につながらず.

とりあえず下に降りようとしましたが,ここじゃない,「黒鉄造型」と書くのですが,それが何かがわからない.
(あとから考えると黒い鉄製のモニュメントの事だったのでしょうか)

さまようこと30分.おばあさんがここから降りてみるというのでとりあえず下へ.
やっぱりここじゃないと焦りからか地団駄を踏んで苛立っていましたが,なだめながら歩き,大通りに出たところで,「あっ,ここ知ってる」という感じで,謝謝と言って笑顔で帰って行きました.
あぁ,よかった...でも,疲れた...

おばあさん,今度からひとりで知らないところに来るのはやめてね.


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— posted by 岡崎成弘 at 11:26 pm   commentComment [0]  pingTrackBack [0]

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