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骨形態計測学会@東京

2週ほど前の話ですが、骨形態計測学会に参加するために、ひっっっっさびさに東京出張に行ってきました。

1年半ぶりの飛行機は、もう、感動でしたよ。乗り方(ルーチンの動き)、忘れてなかった。。

骨形態計測学会Link は、コロナ前からもともと参加者の多くない、まったくもって「密」でない、どちらかというと「粗」な学会なのですが、
今回、学会長がWeb開催をしないことを決定したため、かつ、私が、ランチョンセミナー、シンポジウム、座長x2、評議員会のお仕事があったため、現地参加を決めました。

とはいえハードルは未だに高く、私自身、もちろんワクチンは接種済みですが、
長崎大学の規定に則り、理由書を書いて、学長の承認をもらって(ドキドキ、、)、COCOA起動して、帰ってからPCRして(陰性)。
また、娘の幼稚園の規定により、土曜に帰ってましたが、日曜は家族に会えず、医局で過ごしました。

久々の現地での学会参加の感想は、、やっぱり現地はいいですね!

顔なじみのみんなに再会できて楽しかったですし、新しい知人も4-5人ほど増えました。
将来のコラボや講師依頼は、この輪の中から生まれます。

新しい情報も手に入りましたし、企業とのミーティングもできました。
倉林先生の女性医学の話、曽根先生のDXAの話、伊東先生の働き方の話、勉強になったな。
石川先生の活躍にも刺激を受けました(アカデミック破天荒、ある種の天然キャラであることが判明)。

同時期に、日整会総会がWeb開催されていたのですが、オンデマンド聴講の締め切りに気付いたのが終了3日前。
それまで1つもWeb聴講してないことに気づき、あわてて、5つの教育講演だけ聞きました。しかも単位目的で、ほぼ垂れ流しでした。

だって、職場には毎日仕事があるわけで、オンデマンド講演は、そりゃ後回しにされますよ。

一方、現地参加は会場に缶詰なので、もちろんしっかり聞くわけです。
この同時並行だったWeb開催と現地開催の差を強く実感した結果、やっぱり現地開催は大事だなと確信しました。


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— posted by 千葉恒 at 08:28 am   commentComment [0] 

DXAまとめサイト

おそらくDXAのまとめサイトなんて作る人いないと思うので、私が作っておきます。

とりあえず、名前とURLだけでもまとめてみたいと思います。今後また肉付けしていきます。

日本国内で販売されている全身型DXA:

1)HOLOGIC(東洋メディック):
  Horizon ウェブサイトLink
  代理店である東洋メディックは、HOLOGIC(米国)のDXAだけでなく、HR-pQCT、TBS、3D-SHAPER、EchoSなど骨密度評価のほとんど全ての装置を取り扱っています。

2)GEヘルスケア:
  iDXA、PRODIGY Fuga ウェブサイトLink
  当院はiDXAですが画質がきれいです。HOLOGICとGEは、DXAの二大メーカーです。

3)富士フイルム:
  ALPHYS LF ウェブサイトLink
  日立です。今年(2021/4〜)から事業が富士フイルムに譲渡Link されています。
  全身型DXAとしては小型であることが特徴です。

4)島津:
  SONIALVISION G4 LX edition / SmartBMD ウェブサイトLink
  透視装置でDXAが撮れるというのものです。

5)NORLAND(クロステック):
  XR-800、XR-600 ウェブサイトLink
  体格の大きな患者さんを撮れることが特徴です。

— posted by 千葉恒 at 08:12 am   commentComment [0] 

Web講演

Web講演の生活に完全にシフトしています。
数えたところ今年は1〜6月で17回。月2-3回ペースですね。

Web講演のメリットは、移動がなくて体力的に楽。拘束時間が短いので、外来を休診にしたりなどしなくていい。
あと、裏話としては、講演料は同じですので、拘束時間で割った時給は高くなります。
デメリットは、座長や聴講者と親交を深めれない、その土地の風景や食事に出会えれない、ですかね。名刺を全く使わなくなりました。

開催側のメリットは、会場費(+会食費、タクシー費)がかからない分、予算が少なくてすむこと。
今年はエリアの講演会は、数がだいぶ増えていると思います。
また、会場がないため、10名でも1000名でも成り立ちます。先日させていただいたWeb講演は、私史上最大の2700名で、
学会のランチョンの何倍もの人に伝えれます。逆に10-20名の会で、質問も出ず、シーン、みたいなこともあります。

Webで良い、代替できる、という今の世の中の感覚は、長期的には限界が来るとは思います。
今、Webで済んでいるのは、旧知のネットワークをベースにしているからです。
もともと知り合いだから、Webでも成り立っている面は結構あります。

ただ、学会と違って、講演会は、Webはアリかもしれませんね。
議論や人脈作りの場、という要素が学会ほど強くないので。
ですので、on site も web もそれぞれ残るんじゃないでしょうか。

Web講演のコツですが、
まずはスライド作りが変わりました。Web講演は時間設定が20〜40分が多いです。60分は聴講者の集中がもちません。
聴講者の多くは、「ながら」視聴で、要点だけを短時間で収集したい人たちです。
スライド内容は、前置きは不要で、要点だけコンパクトが好まれます。

あと、些細なことですが、スライドの字のサイズは、一回り小さくなります。目の前のモニターを見ているので。

講演中ですが、聴講者が見えませんので、うなずきや居眠りなどのリアクションがわかりませんが、
めげずにPCに向かって語りかけ続けなければなりません。もう慣れましたね。

質問の出やすさはいろいろで、タイピングが面倒で質問が出にくい場合もあれば、
顔バレしないので質問が出やすい場合もあります。

スクショ問題は、難しいところですね。
知の共有と、著作権の保護はトレードオフですが、まぁ、しっかりpublishするに尽きるかと思います。

— posted by 千葉恒 at 11:28 am   commentComment [0] 

relative offset method

私たちHR-pQCT研究グループ(RiBSLink )からの、第13弾の論文がアクセプトされました。

Differences in bone mineral density and morphometry measurements by fixed versus relative offset methods in high-resolution peripheral quantitative computed tomographyLink

HR-pQCTによる骨粗鬆症の評価は、橈骨および脛骨遠位部の特定の部位を撮影し解析することが、製造元(SCANCO Medical AG, Brüttisellen, Switzerland)より標準プロトコールとして定められています。
この撮影部位は、橈骨では手関節中央部から9mm近位部、脛骨では足関節関節面から22mm近位部、とされています。

ただ、この撮影部位には以前から疑問があり、複数の研究者、研究グループから、変更が希望されています。
なぜならば、体格によって、解剖学的に異なる部位を計測ことになるからです。
特に日本人のような背の小さい人種においては、撮影部位が相対的に近位となります。

今回の論文は、それを証明する重要な論文となります。
もちろんこのようなテクニカルな研究は、若い院生には難しいので、HR-pQCTの経験が長い岡崎先生が調査しまとめました。

結果は、現在の撮影方法(fixed offset method / absolute offset method)では、体格により特に皮質骨で異なる計測値をもたらすことが証明されました。
私たちは、UCSFによって提案された別の撮影方法(relative offset method):これは橈骨では手関節尺側部から前腕長の4%近位部、脛骨では足関節関節面から下腿長の7.3%mm近位部を撮影するのですが、この方法を推奨しています。

Bone(IF: 4.147)にアクセプトされたのですが、私が見た中で、最も大変なrevisionでした。全例、計測しなおしましたね。
岡崎先生、本当におつかれさまでした。このrevisionをこえるものは当面ないので、次の論文は気楽にいきましょう。


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— posted by 千葉恒 at 09:48 am   commentComment [0] 

第3回 ベイエリア日本人整形外科の会 OB会

このブログで何回も登場している「ベイエリア日本人整形外科の会Link 」ですが、一昨年よりOB会が開催されるようになりました。

第1回は横浜でみんなで集まってLink ワイワイやったのですが、第2回からWebになってLink しまいました。
さみしいな、と思いきや、Webを逆手にとって、米国の会員も参加できるようになり(日本AM9〜11、西海岸PM5〜7)、
今回は、車の中から参加しているツワモノもいたりと、たくましく継続しています。

さらには、日本に帰国しても米国のラボのミーティングに日本時間AM3時に参加しているツワモノ(同一人物)がいることを、
今年のOB会で知り、そのWebのフル活用ぶりは見習うべきものがあります。

第3回となる今年は、会の企画を、創立メンバーLink森岡先生(UCSF)Link 、長尾先生(UCSF)、圓尾先生(兵庫医大)、私の4人ですることになり、全ての準備を森岡先生、当日の司会を私がしました。

参加者はOB20名(全国:九州〜北海道)、現役会員が8名(ベイエリア:サンフランシスコ〜サンノゼ)のトータル28名で、
全員からの1人2分の近況報告スライドと、日本5施設、ベイエリア4施設からの近況報告、
最後に、コロナ禍における米国留学についてディスカッションを15分、トータル2時間の中味の濃い会となりました。

この会は、たまたまですが、脊椎、脊損、医工連携、スポーツの専門家が揃っており、話題もさほどバラツキません。
そして何より、大きな決心をして、ベイエリアに留学したという共通点があります。

ディスカッションパートでは、いま米国留学の大きな壁となっている「コロナ」と「ヘイト」について、現地の生の声を聞くことができました。
いずれも回復の兆しがあり、ポジティブな方向で終われました。ワクチンは医学的にも精神的にも大きかったと思います。

昨年から留学が途絶えていましたが、2021年1〜5月の間に、神戸大、大阪大、佐賀大の整形外科から、スタンフォードへ留学しており、
さらに今後、九州大と北大の整形外科からも、スタンフォードとUCSFへの留学が予定されているそうです。
みんなたくましいな。とっても刺激をうけました。

留学したばかりの3人のコメントを聞くと、現地では初対面からzoomで、人間関係の形成は容易ではなさそうですが、
それでも、希望や闘志に満ちたキラキラした雰囲気を感じ取れました。応援してます。


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— posted by 千葉恒 at 09:04 pm   commentComment [3] 

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