抄録提出

ASBMR(アメリカ骨代謝学会)の抄録締切が昨日でしたが、なんとか間に合いました。
データの解析に取りかかるのが遅く、厳しい状況でしたが、気合いと根性で間に合わせました。
 
先週木曜のHR-pQCTのグループミーティングで内容をプレゼンして、スタッフから修正点を聞いて訂正した抄録を提出するつもりが、とてもそこまでの発表ができず、解析結果のごく一部しか発表できませんでした。
この段階で、今回の抄録提出は一旦あきらめかけました。
こんな内容ではダメだし、もう時間がない。
気持ちが途切れそうでした。
 
しかし金曜日に観戦にいったGiantsの試合で、もう少しがんばってみようと思うようになりました。
相手はライバルであるLAドジャースとの試合でした。
序盤から劣勢で、8回1アウトまで相手投手に無安打と敗色濃厚、ノーヒット・ノーランも頭をよぎる展開でした。
しかし四球の後に同点ホームランが出て、なんとか延長戦に突入。
そして延長10回先頭打者のホームランでサヨナラという試合でした。
3対2、わずか2安打での勝利でした。
 
本当に勝ったのが信じられず、家に帰ってからも興奮してしばらく寝れませんでした。
それから週末、自分ももう1回ダメもとでやってみようと考え直し、ラボにこもってひたすら解析を続けました。
Excelや統計ソフトを使いデータを整理し、結果を考察、さらに発表用のスライドを作りました。
月曜日はメンターのAndy、火曜日にボスのSharmilaにプレゼンをしてOKをもらいました。
 
この段階でいけると思いましたが、最後の最後で壁にぶち当たりました。
抄録を2つ以上提出する場合、他のASBMR学会員のsponsorが必要でした。
先月の一時帰国で撮影した野球肘も応募するようにしており、UCSFの研究はsponsorがどうしても必要でした。
これに気づいたのが締切前日の夕方で、ボスのSharmilaも含め、学会員と思われるスタッフにメールしました。
しかし「別の抄録のsponsorになっているからゴメンね」の返事ばかり(1つの抄録しかsponsorになれないようです)。
締切当日の昼近くになってもいい返事がなく「もうダメだ」と思いました。
しかし昼過ぎにAndyからメールが来てsponsorになるよとのこと。
締切1時間前になんとか駆け込むことができました。
 
何度も解析結果の相談にのってくれ、直前まで抄録のチェックをしてくれたAndy、本当にありがとう!!!
今年は2つのポスター発表ができそうですが、野球肘のデータを解析してくれた千葉先生、江良先生に感謝します(現時点で野球肘はUCSFでの解析ができませんでした)。
さらに千葉先生には何度もメールでやり取りしてもらい、抄録をチェックしていただきました。
お忙しい中、本当にありがとうございました。
9月アトランタで千葉グループの存在を世界にアピールしてきたいと思います。

 
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— posted by 佐田潔 at 08:28 am   commentComment [0]  pingTrackBack [0]

思い込み

ASBMR(アメリカ骨代謝学会)の抄録の締め切りが迫っています。
ぼくらのグループでは最も大事な学会の1つになります。
現在取り組んでいる男性骨粗鬆症を応募しようと急ピッチでデータの統計解析を行っています。
朝早くラボに行って、9時過ぎに家に帰ってくる日が続いていて、少し体がきついです。
きのうはHR-pQCTのグループ内でミーティングがあり、解析結果を一部報告しました。
ぼくの研究では健常男性80名を対象にした1年の縦断研究です。
通常のHR-pQCT撮影部位よりも近位側を撮影したデータで、海綿骨ではなく皮質骨をメインに解析しています。
 
1年の経過でHR-pQCTやDXA(腰椎、大腿骨近位、橈骨)では下記の解析結果が出ています。
1)脛骨の皮質多孔性が有意に増加し、皮質骨BMDは有意に低下
2)橈骨では1年の経過で明らかな有意差なし
3)DXAでも有意な変化はなし
これらの変化率を算出して、その他のデータ、例えば血液検査、IPAQ(国際標準化身体活動)のアンケート、FRAX score(WHOが開発した10年内の骨折リスクを示す数値)、BMIなどと相関がないかをチェックしています。
 
皮質骨BMDの低下ですが、昨日のミーティング数時間前に有意差が出ていたことが発覚しました。
baselineとfollow-upの変化率ΔCt.BMDは-0.25±0.63%でした。
変化率が小さいので有意差はないと思い込んでいたのですが、スライドにp値を記入しようと思い計算したところP<0.01でした。
何かの間違いではと思い何度も計算しましたが、同じ結果です。
ミーティングまで時間がなかったのであせりました。
データを比較してみると多くの人がわずかながらfollow-upで数値が減少していました。
勝手に有意差なしと思い込んでいた自分が情けなくなると同時に、こんなわずかな差異を検出できるHR-pQCTの性能に感心してしまいました。
 
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— posted by 佐田潔 at 08:33 am   commentComment [0]  pingTrackBack [0]

Bernal Heights

千葉先生がSFに来られています。
ぼくらの留学中のメンターAndyが結婚式を挙げる予定で、それに出席するためです。
 
きのうは先生お気に入りのバーナル・ハイツという丘に行ってきました(San Franciscoの東側にあります)。
天気がよくて、絶好のピクニック日和でした。
観光名所で有名なTwin Peaksよりも頂上は低いのですが、その分ダウンタウンが近くに近くにあり、迫力がありました。
また南や西の方も見渡すことができ、San Franciscoの全体像を眺めることができました(Twin Peaksでは南西の方向は別の丘に遮られ、見渡すことができません)。
 
観光客はほとんどおらず、地元の人がちらほらいるだけのようでした。
時間の流れがゆっくりしていて、毎日せかせかしているのを考えると、別世界にいるように思えました。
修練医の先生のSF訪問では、いっしょにここに行き、お弁当を食べながら、のんびり話でもしたいなと思います。
 
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熱心に撮影されている千葉先生

— posted by 佐田潔 at 08:05 am   commentComment [2]  pingTrackBack [0]

個別ミーティング

HR-pQCTのリーダーGalateiaと個別ミーティングしてもらいました。
月1回のグループミーティングで、指名された人が研究の進捗状況を説明するようになっていますが、一時帰国の際に指名されたために、今回個別にしてもらうことになりました。
 
一時帰国前は日本で残してきた課題を中心にやっていたので、こちらで取り組んでいる男性骨粗鬆症は実はあまり進んでいませんでした。
縦断研究では撮影した全110スライスのうち、baselineとfollow-upで一致したスライスのみの比較となり、その解析方法をドイツから留学中のUrsula(放射線科医です)とHR-pQCTのアシスタントをやっているCourtneyに先日教えてもらいました。
近日中にこの解析結果がわかるというかたちで現状報告をしました。
 
現在取り組んでいる研究は、当然ぼくがfirst authorになるものだと思っていました。
しかし、2週間ぐらい前に千葉先生あてにGalateiaからメールがあり、縦断研究は誰が論文を書くことになっているの?という内容でした(去年の夏ぐらいにGalateiaにぼくがfirst authorでいいか確認したつもりだったのですが)。
ミーティングの最後にこのことを確認すると、「もちろんOKよ」と言ってもらい、安心しました。
 
数日後にはグループ全体のボスであるSharmilaと個別ミーティングを予定しています。
Galateiaに報告した内容と、さらに日本で撮影した野球選手の肘の画像を見てもらう予定です。
Galateiaの英語はなんとか聞こえるのですが、Sharmilaは早口で聞き取りにくいです。
ミーティングではいつも鋭い指摘をズバズバしてきます。
なんとなく気が重いです。

— posted by 佐田潔 at 11:35 pm   commentComment [0]  pingTrackBack [0]

トラブル⑥

San Franciscoに戻ってきて、すぐにトラブルに遭遇しました。
車がない!!!
一時帰国前に駐車していたはずの場所にないんです。
夕方から買い物に行こうと思って、家からワンブロック隣の通りに行くと、ブルーのFitが消えていました。
 
この通りのStreet Cleaningが第2・4週の月曜で今回の帰国とはかぶらないと思い、いつもの場所に車を置いていました。
念のため、隣の通りもチェックしたのですが、やはり見当たりません。
通りかかった近所の人に聞くと、レッカーされたか盗難されたのだろうと言います。
比較的この地区は治安がいいので、盗難の可能性は低く、レッカーされたのかなと思いました。
 
大家さんに電話で事情を説明すると近所のPoliceに行ってみるようアドバイスをもらいました。
Policeに行き、通りに駐車していた車がなくなったと説明すると 、車のナンバーを検索してもらい、「車はレッカーされている」ということでした。
 
Free Way近くにあるAuto Returnというところに行き、免許証を提出して、言われるがままに罰金を支払いました。
びっくりするぐらいの額でした。
レッカー代が$690、交通局に$110で、合計$800!!!
1か月分の家賃とほぼ同じです。
あまりにショックで、頭が真っ白になりました。
なぜレッカーされたのか聞いてみると、72時間以上同じところに駐車してはいけないということでした。
そんなルールがあるとは知りませんでした。
 
5マイルほど離れたところに車はあるということで、タクシーで向かいました。
Auto Returnでもらった書類を提出し2週間ぶりに愛車のFitと再会しました。
 
高い出費でしたが、盗難ではなかったのでよかったとプラスに考えるようにしました。
大家さんに報告して、次回から一時帰国の際は1階のガレージに駐車するようにします。
 
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— posted by 佐田潔 at 10:13 pm   commentComment [4]  pingTrackBack [0]

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