骨粗鬆症の血液検査

骨粗鬆症の血液検査、どんな項目を測定されていますか?
という質問を、つい先日されました。

私の初診時セットの画像を添付します。
主に見ているのは、Ca、P、ALP、Cre(GFR)、Alb、TRACP-5b、P1NP(or BAP)、iPTH です。
病名は、骨粗鬆症、副甲状腺機能亢進症(疑)となります。

TRACP-5b、P1NP(or BAP)、iPTHの全てを測るのは基本的には初診時のみで、
骨吸収抑制剤を使った場合は、半年後にTRACP-5b、
骨形成促進剤を使った場合は、半年後にP1NP(or BAP)を、もう1回だけ測定してます。

改めて見返すと、なにか余分なもの、足りないものがあるような気もしますが、
何かご指摘があったら教えてください。

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— posted by 千葉恒 at 06:22 am   commentComment [2] 

先週の土曜は満開のコスモスを見ようとして、間違って山茶花高原に行ってきました。

長崎の人はわかると思いますが、全然距離感の違う白木峰Link山茶花高原Link が、時々ごっちゃになるんですよね。
途中でうすうす気づいてましたが、引くに引き返せず、20年ぶりくらいに到着。なつかしいな。
オフロードカーのサーキットみたいなのがあって、K-ponが楽しんでくれました。

しつこい性格なので、日曜は白木峰に行ってきました。
山道で4kmのコスモス渋滞。30分以上の渋滞で、やっと到着。人多いな
予定が遅れて、ゆっくりできませんでしたが、念願はたせて良かったです。

ところでこの運動会Link すごいね。想定超えてLink きた。感染症専門家がんばれって思います。
この状況を作り出しといて、それを報道して食っていくという、メディアの自作自演感を見た気がします。
我が家の子供たちの運動会も、人数制限などありましたが、これほどではないな。


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— posted by 千葉恒 at 08:36 pm   commentComment [0] 

君の名は

朝が寒くなりましたね。

出勤中の空に、君の名は、的な


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— posted by 千葉恒 at 09:14 am   commentComment [0] 

ASBMR@Web -5

もう1つ書き残しがありました。ちょっとわかりにくい内容かもしれませんが、重要です。

4)Surrogate threshold effect (STE)

骨粗鬆症の新薬を開発するときに、もちろん治験で有効性を証明するわけですが、何をもって有効とするか?「骨密度の上昇」または「骨折の抑制」のどちらかになるわけですが、歴史的に「骨折の抑制」をもって有効としています。骨折ってそんなに起きるわけじゃないので、かなりのサンプルサイズが必要です。

Surrogate threshold effectとは、どう訳せばいいのかわかりませんが、過去の骨粗鬆症の治験の莫大なデータを用いて、骨密度が何%増えれば骨折がまず抑制できるだろうと言う、骨折の代替となる骨密度の閾値を設定しようというコンセプトです。このプロジェクトには、骨代謝、骨粗鬆症業界の著名な人たちが共同演者となっています。

今回の発表では、大腿骨(全体)骨密度が24ヶ月で、1.2%上がれば椎体骨折、2.1%上がれば非椎体骨折、3.2%上がれば大腿骨近位部骨折の抑制が、有意に得られる、という結果でした。骨折をプライマリーエンドポイントにしなくても骨密度だけで疫学・統計学的には骨折抑制を証明できると言う意図です。大腿骨骨密度の3.2%アップはまぁまぁ大変だと思いますが、1.2%ならどうにかなりそうですね。

降圧薬は血圧が下がればいいわけですが、骨粗鬆症治療薬は骨密度が上がるだけではダメで、骨折抑制を証明しないといけないので、ハードルが高いと言われてきました。企業には大きな負担であり、これが新薬開発を妨げてきたとも言われています。そして現在、骨粗鬆症の新薬開発はほとんど枯渇してしまいました。これが、今回のプロジェクトの背景にあります。

— posted by 千葉恒 at 05:43 am   commentComment [0] 

ASBMR@Web -4

ところで、今回のASBMR Web開催の参加者数は、3,327人だったそうです。これが少ないのか多いのかは、ピンときませんが、昨年のonsiteよりは増えたそうです。

3)デノスマブ→ゾレドロネート
デノスマブ長期投与の中止後のリバウンド現象をゾレドロネートで予防できるのか?というテーマで、デンマークからです。

この研究の面白いところは、ゾレドロネートを、デノスマブ(平均4.6年間投与)最終投与の6ヶ月後に投与、9ヶ月後に投与、骨吸収マーカーが上がってきたら投与、の3パターンにタイミングを分けていることです。このようなデザインにした理由はおそらく、デノスマブ最終投与後6ヶ月は、骨代謝マーカー上は、まだ吸収抑制状態にあるので、吸収窩が少ない状態であり、吸収窩に効くビスホスホネートの効果が十分に発揮できないのではないか?と考えられているからだと思われます。よく考え抜かれたスタディデザインだと思いました。

結果は3群に有意差はなく、どのみち同じ程度のリバウンドは発生する、という結果でした。
サンプルサイズがn=20の3群と少ないことも影響していますが、骨代謝マーカーを見ていると、早く入れても後から骨吸収は上がってくるし、遅く入れてもその前に骨吸収は結局上がってしまってるし、吸収亢進は避けられない、という印象でした。個人的には通説通り、小分けが良いのではないかと思っています。

— posted by 千葉恒 at 04:57 am   commentComment [0] 

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