OARSI 2014 @パリ

パリからサンフランシスコに戻ってきました.
1週間いない間にSFはすごく暑くなりましたね.

今年のOARSIは演題総数が895と過去最高を記録したそうです.
日本からの演題が107で,中国からが26ですから,日本人がんばってますね.
開催地がパリというのも影響あるんでしょうかね.


今年から始まった日本人による日本人のためのOARSIハイライト(OARSI Highlights in Japanese)はすごくためになりました.
東大の川口浩先生を始めとする講師の先生方の準備は大変だったと思います.

OARSI guidelines for the non-surgical management of knee osteoarthritisLink についての講演が大変興味深いものでした.ただ,ステロイドの関注など,日本とは考え方が異なるところもあり,そのまま日本で使うのは難しいようです.

グルコサミンとコンドロイチン硫酸の合剤のDroglicanLink の効果が認められたとする報告があって驚きました.グルコサミン,コンドロイチン硫酸の単独では効果が少ないそうですが,一緒にすると効果があるそうです.あと,ヒアルロン酸を加えて3種類のものも試されているそうです.

phenotyping OAという言葉も印象的でした.同じOAという病名でも,患者さんによって病態が,軟骨,滑膜(炎症),骨髄のどれが主体なのかを知り,それに応じた治療をするということです.軟骨が主体なら,mesenchymal stem cellを軟骨細胞に分化させるような薬だったり,炎症が主体なら炎症を抑える薬,骨髄が主体ならBPなどの骨吸収を抑える薬なんかが使われるということです.

画像解析のみならず,分子レベルの話も勉強しないといけないと思った今回のOARSIでした.


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— posted by 岡崎成弘 at 11:03 pm   commentComment [0]  pingTrackBack [0]

道案内

僕は昔から人に道を聞かれることが多いと自分では思います.
道を知ってるように見えるのか,害がなさそうに見えるからか,理由はわかりませんがアメリカでも何度も道を聞かれています.そして,ここパリでも聞かれてしまいました.

以前,「秘密のケンミンSHOW」で長崎人は道案内するときに自分も一緒に目的地まで付いていってあげると言っていましたが,まさに僕もそのタイプです.

夜9時前に学会が終わって帰っていた時のことです.会場からホテルまでは一駅なので,歩いて帰っていたのですが,一人の中国人のおばあさん(70歳くらい)に声をかけられました.どうやら道に迷っているようでした.

会場があるラ・デファンスは新開発地区です.このあたりは車道とは完全に分かれていて,ビルの4階くらいの高さにある広い歩道で,下の道が見えないので方向がわかりにくい場所です.

そのおばあさんは英語がまったくわからないし,中国語しか話せないようでした(フランス語はわかるのかもしれませんが).
下に降りたいようなジェスチャーだったので,おそらく地下鉄の駅を探してるんだろうと甘くみていました.

中国の方は日本の漢字を読めるので,ipodのメモ帳に「地下鉄」「列車」と書いて見せましたが,遠くに離しても老眼で見えない.
そこで学会でもらった紙封筒に漢字を書いたり,書いてもらったりしましたが,どうやら地下鉄ではなさそう...
「歩行」「15分○到家」ということから,歩いて帰るから,下の歩道に降りたいということを言っていると判断しました.

もうわからないから,ごめんと言って立ち去ることも考えましたが,人通りも少なくなってきたので,見捨てることができませんでした.
家族に電話するように言いましたが,その人が持っていたiphoneは電池残量が8%.扱いに慣れてなくて,アイコンを長押ししちゃうのでアイコンがブルブル震えてアンインストールになりそうになったりと,あれこれしている間に残り3%に...
それでもなんとか電話するも相手につながらず.

とりあえず下に降りようとしましたが,ここじゃない,「黒鉄造型」と書くのですが,それが何かがわからない.
(あとから考えると黒い鉄製のモニュメントの事だったのでしょうか)

さまようこと30分.おばあさんがここから降りてみるというのでとりあえず下へ.
やっぱりここじゃないと焦りからか地団駄を踏んで苛立っていましたが,なだめながら歩き,大通りに出たところで,「あっ,ここ知ってる」という感じで,謝謝と言って笑顔で帰って行きました.
あぁ,よかった...でも,疲れた...

おばあさん,今度からひとりで知らないところに来るのはやめてね.


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— posted by 岡崎成弘 at 11:26 pm   commentComment [0]  pingTrackBack [0]

リヨン 手術見学

パリからTGVで2時間のところにある,美食の街リヨンに来ました.リヨンはフランスで第2の都市だそうです.
Mermoz hospitalのボナン先生の手術見学に尾﨑教授と千葉先生と一緒に来ました.

人工関節を専門としている先生で,週2回,1日8例の手術をこなしているそうです.
2つの部屋を使って,手術は斜め出し(これはうちだけの言い方でしょうか).ほとんど休憩なしで手術をしていました.タフですね.
手技が洗練されていて,流れるような手術は見ていて楽しく,また,執刀しながらたくさんのことを教えていただけたのでとてもためになりました.


手術見学の後,夕食の時間まで,少しだけ観光をしました.
丘の上にあるフルヴィエール大聖堂の内装は感動的でした.またフルヴィエールの丘から見るリヨンの町並みもきれいでした.

リヨンの人たちは優しい人が多いのか,病院のスタッフはすれ違うたびに「ボンジュール」と挨拶してくれるし,お店の店員さんもやさしかったな...
前日にパリで冷たくされたのでトラウマになっていましたが,癒やされました.

リヨンへは日帰りだったのですが,もう少し長くいたくなるような温かい街でした.



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— posted by 岡崎成弘 at 11:41 pm   commentComment [0]  pingTrackBack [0]

バタバタと出国

OARSIが開催されるパリに着きました.

アメリカから国外に出るのは今回が初めてなので,ちょっとドキドキでしたが大丈夫でした.
Bartで空港まで行ったんですが,予想以上に快適でした.
(RedのUCSF shuttleに乗り,16th streetのBartの駅から乗りました.)

ユナイテッド航空を利用したのですが,日本の映画もやっていて
「永遠の0」が見られて満足でした.あと,「アナと雪の女王」もよかったです.

ポスター発表をするのですが,準備に予想以上に時間がかかってしまい,パリのことはリサーチ不足です...
語学学校の妻の友達(フランス人)からおすすめの場所を聞いているので,そこに行けたらいいなと思っています.

明日は日帰りで,リヨンの病院に手術見学に行ってきます.


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— posted by 岡崎成弘 at 05:30 am   commentComment [0]  pingTrackBack [0]

日米の習慣の違い

語学学校のCCSFLink に毎週土曜日に通っています.
先生がときどきアメリカの習慣,文化を話してくれて,面白いです.なるほどな〜と思ったことをちょっと書いてみます.

1)基本的に大人同士は fisrt name を使って呼び合う
これは有名だと思います.でも,僕個人としては,ラボのボスを first name で呼ぶのはちょっと抵抗がありました.
例えば,日本で自分より上の先生(特に教授)を下の名前で呼ぶのは考えられないことですからね.
でも,ここで教えられてからは,抵抗なく使えるようになりました.
ちなみに語学学校の先生を呼ぶ時も first name でいいそうです.子供が先生を呼ぶときは Mr. とかを付けて last name で呼ぶそうです.

2)人前では爪を切らない
先日,学校の教室で爪を切っている人がいて,先生に注意されていました(けっこう本気で).
日本では,医局で爪を切っている外科医はけっこういますし,人が爪を切っていても何とも思いませんよね.
でも,アメリカでは爪を切るのはトイレかネイルサロンだけらしいです.
でも,爪を噛む人はこっちの方が圧倒的に多い気がしますがね.

3)ドアを開けて後ろの人を待ってあげる
これは日本人も見習いたい習慣ですね.アメリカではドアを開け閉めするときはすごく気を使ってくれますね.
ドアを開けて通った後,後ろを確認してくれる人が多いです.

4)誰かがくしゃみをしていたら,”Bless you”と言ってあげる
一種のおまじないみたいなものらしく,言ってあげるのが礼儀みたいです.
僕は言われたことはないです.
うちのラボではくしゃみをしたら,”Excuse me”とか”Sorry”と言って謝る人が多いです.

5)くしゃみ,咳の仕方
日本ではくしゃみとか咳をするときは手で覆う人が多いと思いますが,肘のところで覆う方がいいそうです.
飛沫を防ぐ意味と,手に病原体がついてそこから拡散するのを防ぐ意味があるとか.
逆に風邪をひいてもマスクをしている人はほとんどいません.


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— posted by 岡崎成弘 at 08:20 am   commentComment [2]  pingTrackBack [0]

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