ISCD 2023 @シカゴ -2
2023/4/1
今回は、単身での海外出張ということで、無茶せず自由気ままな時間を過ごせました。
長崎から1人どころか、日本からの参加自体が私だけでした。
もうそうなると、観光には行かないは、食事にすら行かないはで、現地での3日間、ほとんど朝食だけで過ごしてしまいました。
国際学会と言いながらも、会員は約1300名が米国人で、米国以外が約300名とのことで、開催地もほとんどが北米のようです。
参加していた中国人や東南アジア人は、みんな上手に英語でコミュニケーションをとっていましたが、私はいつも通り人見知りモードです。
以前からの知人が数名いたので、かろうじて、何人かお友達を増やしてきました。
世界は英語でつながっている、というのは、毎回思うことですが、またそれを痛感する旅となりました。
国際学会のコンセンサスミーティングに、日本から誰も参加してないのもどうかと思い、今後も行った方がいいのかなぁ、と思案中です。
ところで、今回の出張は、正確に言うとシカゴではなくて、シカゴ郊外のノースブルックという場所で開催され、
開催中の天候は不良。滞在中の一番の事件は、停電でした。
最終日は激しい雷雨と嵐で、夜に数秒間の停電を繰り返して、
不安で窓から外を見つめていたら、変電所がちょっと爆発して煙を上げて、そのまま完全な停電になりました。
一晩中の停電を覚悟し、パソコンの灯で夜を過ごしていましたが、
復旧は意外と早く、1時間ぐらいで回復しました。グッジョブです。
長崎から1人どころか、日本からの参加自体が私だけでした。
もうそうなると、観光には行かないは、食事にすら行かないはで、現地での3日間、ほとんど朝食だけで過ごしてしまいました。
国際学会と言いながらも、会員は約1300名が米国人で、米国以外が約300名とのことで、開催地もほとんどが北米のようです。
参加していた中国人や東南アジア人は、みんな上手に英語でコミュニケーションをとっていましたが、私はいつも通り人見知りモードです。
以前からの知人が数名いたので、かろうじて、何人かお友達を増やしてきました。
世界は英語でつながっている、というのは、毎回思うことですが、またそれを痛感する旅となりました。
国際学会のコンセンサスミーティングに、日本から誰も参加してないのもどうかと思い、今後も行った方がいいのかなぁ、と思案中です。
ところで、今回の出張は、正確に言うとシカゴではなくて、シカゴ郊外のノースブルックという場所で開催され、
開催中の天候は不良。滞在中の一番の事件は、停電でした。
最終日は激しい雷雨と嵐で、夜に数秒間の停電を繰り返して、
不安で窓から外を見つめていたら、変電所がちょっと爆発して煙を上げて、そのまま完全な停電になりました。
一晩中の停電を覚悟し、パソコンの灯で夜を過ごしていましたが、
復旧は意外と早く、1時間ぐらいで回復しました。グッジョブです。
— posted by 千葉恒 at 06:49 am Comment [0]
ISCD 2023 @シカゴ -1
2023/3/30
ISCDに初めて参加してきました。
ISCDはInternational Society for Clinical Densitometry の略で、DXAの国際学会です。
DXAには撮影方法や判定基準に色々な決め事があり、この学会がそれらのポジションペーパーを作成しています。
骨粗鬆症の画像解析を研究の専門としている私としては、以前から気になっていたわけで、
トピックスはなんだろう、誰が参加してるのだろう?という興味で参加してみました。
結果としては、研究よりも、臨床、教育、コンセンサスの色が強い学会でした。
あと、この学会には、DXAに興味を持つ放射線技師が多く参加しており、放射線技師を対象にした教育講演も多かったです。
私が研究の専門としている、CTによる骨密度評価は、ほとんど触れられていませんでした。
ただ、私の臨床の専門である骨粗鬆症診療において、DXA検査は中心をなすので、私としては興味深く聴講できました。
気になった話題としては、1つは、FLSや整形外科分野です。
世界的な高齢化により、FLSの重要度が増しており、DXAの重要性も高まっています。
また、整形外科手術の合併症を予測するためのDXA検査、成績を上げるための骨粗鬆症治療は、
今後開拓される分野だと思っています。
あとは、今どの分野でも必ず話題になるのがAIです。
DXA検査は、実はオートマチックではなく、解析過程で放射線技師による手作業があるのですが、
これがAIに置き換われば、検査効率の向上が期待されます。
つづく
ISCDはInternational Society for Clinical Densitometry の略で、DXAの国際学会です。
DXAには撮影方法や判定基準に色々な決め事があり、この学会がそれらのポジションペーパーを作成しています。
骨粗鬆症の画像解析を研究の専門としている私としては、以前から気になっていたわけで、
トピックスはなんだろう、誰が参加してるのだろう?という興味で参加してみました。
結果としては、研究よりも、臨床、教育、コンセンサスの色が強い学会でした。
あと、この学会には、DXAに興味を持つ放射線技師が多く参加しており、放射線技師を対象にした教育講演も多かったです。
私が研究の専門としている、CTによる骨密度評価は、ほとんど触れられていませんでした。
ただ、私の臨床の専門である骨粗鬆症診療において、DXA検査は中心をなすので、私としては興味深く聴講できました。
気になった話題としては、1つは、FLSや整形外科分野です。
世界的な高齢化により、FLSの重要度が増しており、DXAの重要性も高まっています。
また、整形外科手術の合併症を予測するためのDXA検査、成績を上げるための骨粗鬆症治療は、
今後開拓される分野だと思っています。
あとは、今どの分野でも必ず話題になるのがAIです。
DXA検査は、実はオートマチックではなく、解析過程で放射線技師による手作業があるのですが、
これがAIに置き換われば、検査効率の向上が期待されます。
つづく
— posted by 千葉恒 at 01:19 pm Comment [0]
DXAまとめサイト 2
2023/3/27
以前、全身型DXA(腰椎、大腿骨DXA)についてまとめ ましたが、
最近、橈骨DXAの質問を受けたので、まとめてみたいと思います。
こんなマニアックなまとめサイトは無いでしょう。
現在、日本で販売されている橈骨DXA装置は、下記の3社だと思います。
1)富士フイルム:
ALPHYS A ウェブサイト
日立です。2021/4から事業が富士フイルムに譲渡されています。
橈骨遠位1/3と1/10を測定できます。
2)東洋メディック:
B-Cube ウェブサイト
HOLOGIC DXAの代理店である東洋メディックが、独自に橈骨DXAを製造販売しています。
3)OsteoSys :
EXA-PRESTO ウェブサイト
グローバル電子が代理店販売しています。
橈尺骨遠位部を測定しています。
会社によって、測定部位が異なることにお気づきでしょうか?
よく、骨粗鬆症治療薬の治験データで、腰椎、大腿骨とともに、橈骨が記載されていることがありますが、
あれは通常、橈骨遠位1/3と呼ばれる、橈骨「骨幹部」の測定データです。
なぜ橈骨「遠位部」ではないかと言うと、
全身型DXAで撮影される橈骨遠位部の測定データは、再現性が不良だからです。
全身型DXAの画像では、レファレンスポイントである尺骨茎状突起部がぼやっとしています。
一方、橈骨「専用」のDXA装置は、それに特化していますので、画像がキレイで、遠位部でも再現性が良く、
より海綿骨を含み、骨折の好発部でもある、橈骨「遠位部」の評価を標準としています。
その結果、橈骨DXA装置を開発している各社は、それぞれ独自の測定領域を作ってしまい、
標準化はされていない状況です。
おそらく、橈骨遠位1/3よりも橈骨遠位部の方が、治験データと異なり、
骨粗鬆症の重症度や、治療効果をより判定できるのではないかなと思っています。
最近、橈骨DXAの質問を受けたので、まとめてみたいと思います。
こんなマニアックなまとめサイトは無いでしょう。
現在、日本で販売されている橈骨DXA装置は、下記の3社だと思います。
1)富士フイルム:
ALPHYS A ウェブサイト
日立です。2021/4から事業が富士フイルムに譲渡されています。
橈骨遠位1/3と1/10を測定できます。
2)東洋メディック:
B-Cube ウェブサイト
HOLOGIC DXAの代理店である東洋メディックが、独自に橈骨DXAを製造販売しています。
3)OsteoSys :
EXA-PRESTO ウェブサイト
グローバル電子が代理店販売しています。
橈尺骨遠位部を測定しています。
会社によって、測定部位が異なることにお気づきでしょうか?
よく、骨粗鬆症治療薬の治験データで、腰椎、大腿骨とともに、橈骨が記載されていることがありますが、
あれは通常、橈骨遠位1/3と呼ばれる、橈骨「骨幹部」の測定データです。
なぜ橈骨「遠位部」ではないかと言うと、
全身型DXAで撮影される橈骨遠位部の測定データは、再現性が不良だからです。
全身型DXAの画像では、レファレンスポイントである尺骨茎状突起部がぼやっとしています。
一方、橈骨「専用」のDXA装置は、それに特化していますので、画像がキレイで、遠位部でも再現性が良く、
より海綿骨を含み、骨折の好発部でもある、橈骨「遠位部」の評価を標準としています。
その結果、橈骨DXA装置を開発している各社は、それぞれ独自の測定領域を作ってしまい、
標準化はされていない状況です。
おそらく、橈骨遠位1/3よりも橈骨遠位部の方が、治験データと異なり、
骨粗鬆症の重症度や、治療効果をより判定できるのではないかなと思っています。
— posted by 千葉恒 at 04:13 pm Comment [0]
ボトルネック
2023/3/20
久々のアップです。多忙です。
プロジェクトの抱えすぎで、もともと締め切りに追われる生活をしていましたが、最近は超多重債務者で、
数えたくないので明確にしてませんが、宿題を20-30ほど抱えていると思います。緊急性が低いものも含めると、40-50あるかな。
私の返事待ちで、止まっている論文や研究などが多数あり、私が完全にボトルネックになっています。
引き受けた時は、面白いと思ってるし、できると思っているし、そうやって仕事増やしちゃうんですよね。
最近は、メール返信も失念気味で、人としてどうかと。
ラボ の立ち上げ から7年が過ぎ、小規模パイロットでなく、
夢のある大きなプロジェクトを立ち上げたいなと思っているのですが、
今の環境で研究ができるのも、長くてあと10年ぐらいと考えると、間に合うのかなと焦りも感じたりします。
解決方法を考え中ですが、最近、朝型生活ができてないので、そこから改善しようかな。
振動で叩き起こされる目覚まし時計をネットで 買って使い始めました。
枕の下に振動する装置を入れて、朝から振動でびっくりして起きるやつです。結構不快です。
プロジェクトの抱えすぎで、もともと締め切りに追われる生活をしていましたが、最近は超多重債務者で、
数えたくないので明確にしてませんが、宿題を20-30ほど抱えていると思います。緊急性が低いものも含めると、40-50あるかな。
私の返事待ちで、止まっている論文や研究などが多数あり、私が完全にボトルネックになっています。
引き受けた時は、面白いと思ってるし、できると思っているし、そうやって仕事増やしちゃうんですよね。
最近は、メール返信も失念気味で、人としてどうかと。
ラボ の立ち上げ から7年が過ぎ、小規模パイロットでなく、
夢のある大きなプロジェクトを立ち上げたいなと思っているのですが、
今の環境で研究ができるのも、長くてあと10年ぐらいと考えると、間に合うのかなと焦りも感じたりします。
解決方法を考え中ですが、最近、朝型生活ができてないので、そこから改善しようかな。
振動で叩き起こされる目覚まし時計をネットで 買って使い始めました。
枕の下に振動する装置を入れて、朝から振動でびっくりして起きるやつです。結構不快です。
— posted by 千葉恒 at 07:36 am Comment [0]
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