ISCD 2023 @シカゴ -3

今回、国際学会を有意義に過ごす、新しい技を見つけたので紹介します。

英語で講演や発表を聞いていて、なんとなくは理解できるのは、
スライドに書いている文字や絵を見ているからです。

ですが、スライド以外の話をしている時は、理解できていないことが多々ありますし、
また、質疑に入ったとたん、何を議論しているのかわからなくなります。

字幕でも出ていればいいのに、、と。 そう、現代の技術ですと、字幕がでるんです。

英会話をその場すぐさま、英字で文字起こししてくれるアプリがあります。
今回、私が目をつけたのは、OtterLink というアプリで、
きっと有名なアプリなんだと思いますが、私は今回ググって初めて知りました。

これをオンにして、スマホorPCを見つめていると、
まぁまぁの精度で、演者の英語が、英語字幕で見れます。

難点は、会場のスライドと、スマホorPC画面を、行ったり来たりして見つめないといけないので
それが忙しいですが、面白いので、眠気防止にもなります。

もう、これをさらに日本語字幕にして、メガネに投影する技術も、普及が近いんじゃないかと思います。
技術って素晴らしい!


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— posted by 千葉恒 at 10:47 am   commentComment [0] 

この季節

この季節がまたやってきました。そわそわ。。


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— posted by 千葉恒 at 04:04 pm   commentComment [2] 

ISCD 2023 @シカゴ -2

今回は、単身での海外出張ということで、無茶せず自由気ままな時間を過ごせました。
長崎から1人どころか、日本からの参加自体が私だけでした。
もうそうなると、観光には行かないは、食事にすら行かないはで、現地での3日間、ほとんど朝食だけで過ごしてしまいました。

国際学会と言いながらも、会員は約1300名が米国人で、米国以外が約300名とのことで、開催地もほとんどが北米のようです。
参加していた中国人や東南アジア人は、みんな上手に英語でコミュニケーションをとっていましたが、私はいつも通り人見知りモードです。
以前からの知人が数名いたので、かろうじて、何人かお友達を増やしてきました。
世界は英語でつながっている、というのは、毎回思うことですが、またそれを痛感する旅となりました。

国際学会のコンセンサスミーティングに、日本から誰も参加してないのもどうかと思い、今後も行った方がいいのかなぁ、と思案中です。

ところで、今回の出張は、正確に言うとシカゴではなくて、シカゴ郊外のノースブルックという場所で開催され、
開催中の天候は不良。滞在中の一番の事件は、停電でした。

最終日は激しい雷雨と嵐で、夜に数秒間の停電を繰り返して、
不安で窓から外を見つめていたら、変電所がちょっと爆発して煙を上げて、そのまま完全な停電になりました。
一晩中の停電を覚悟し、パソコンの灯で夜を過ごしていましたが、
復旧は意外と早く、1時間ぐらいで回復しました。グッジョブです。

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— posted by 千葉恒 at 06:49 am   commentComment [0] 

ISCD 2023 @シカゴ -1

ISCDに初めて参加してきました。

ISCDはInternational Society for Clinical DensitometryLink の略で、DXAの国際学会です。
DXAには撮影方法や判定基準に色々な決め事があり、この学会がそれらのポジションペーパーを作成しています。

骨粗鬆症の画像解析を研究の専門としている私としては、以前から気になっていたわけで、
トピックスはなんだろう、誰が参加してるのだろう?という興味で参加してみました。

結果としては、研究よりも、臨床、教育、コンセンサスの色が強い学会でした。
あと、この学会には、DXAに興味を持つ放射線技師が多く参加しており、放射線技師を対象にした教育講演も多かったです。

私が研究の専門としている、CTによる骨密度評価は、ほとんど触れられていませんでした。
ただ、私の臨床の専門である骨粗鬆症診療において、DXA検査は中心をなすので、私としては興味深く聴講できました。

気になった話題としては、1つは、FLSや整形外科分野です。
世界的な高齢化により、FLSの重要度が増しており、DXAの重要性も高まっています。
また、整形外科手術の合併症を予測するためのDXA検査、成績を上げるための骨粗鬆症治療は、
今後開拓される分野だと思っています。

あとは、今どの分野でも必ず話題になるのがAIです。
DXA検査は、実はオートマチックではなく、解析過程で放射線技師による手作業があるのですが、
これがAIに置き換われば、検査効率の向上が期待されます。


つづく





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— posted by 千葉恒 at 01:19 pm   commentComment [0] 

DXAまとめサイト 2

以前、全身型DXA(腰椎、大腿骨DXA)についてまとめLink ましたが、
最近、橈骨DXAの質問を受けたので、まとめてみたいと思います。
こんなマニアックなまとめサイトは無いでしょう。

現在、日本で販売されている橈骨DXA装置は、下記の3社だと思います。

1)富士フイルム:
 ALPHYS A ウェブサイトLink
 日立です。2021/4から事業が富士フイルムに譲渡されています。
 橈骨遠位1/3と1/10を測定できます。

2)東洋メディック:
 B-Cube ウェブサイトLink
 HOLOGIC DXAの代理店である東洋メディックが、独自に橈骨DXAを製造販売しています。

3)OsteoSysLink
 EXA-PRESTO ウェブサイトLink
 グローバル電子が代理店販売しています。
 橈尺骨遠位部を測定しています。 

会社によって、測定部位が異なることにお気づきでしょうか?

よく、骨粗鬆症治療薬の治験データで、腰椎、大腿骨とともに、橈骨が記載されていることがありますが、
あれは通常、橈骨遠位1/3と呼ばれる、橈骨「骨幹部」の測定データです。

なぜ橈骨「遠位部」ではないかと言うと、
全身型DXAで撮影される橈骨遠位部の測定データは、再現性が不良だからです。
全身型DXAの画像では、レファレンスポイントである尺骨茎状突起部がぼやっとしています。

一方、橈骨「専用」のDXA装置は、それに特化していますので、画像がキレイで、遠位部でも再現性が良く、
より海綿骨を含み、骨折の好発部でもある、橈骨「遠位部」の評価を標準としています。

その結果、橈骨DXA装置を開発している各社は、それぞれ独自の測定領域を作ってしまい、
標準化はされていない状況です。

おそらく、橈骨遠位1/3よりも橈骨遠位部の方が、治験データと異なり、
骨粗鬆症の重症度や、治療効果をより判定できるのではないかなと思っています。

— posted by 千葉恒 at 04:13 pm   commentComment [0] 

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