学会初日に最大のヤマがありまして、それは私のオーラル発表です。
このブログでたびたび登場するTERABIT study(テリパラチドのランダム化比較試験)が、
骨粗鬆症の世界で最も権威のあるこの学会の、オーラル発表に奇跡的に採択されたのです。
通知が来た時は、震えましたね。「恐怖」で。
ご存知の方も多いと思いますが、日本は基礎研究と比較すると、臨床研究が苦手分野で、長年の課題とされています。
ASBMRは、基礎だけでなく臨床研究の発表の場であり、骨粗鬆症の大型研究や新薬治験などは、この学会から世界に公開されます。
ほとんどの演題はポスターで採択されるのですが、オーラルは狭き門で、日本の臨床研究が採択されることは、極めて稀です。
10月1日に骨粗鬆症学会が終わって以降、毎日がとんでもないストレスで、気が気でない状態でした。
スライドのブラッシュアップもギリギリまで続き、原稿も何度も手直しをして暗記してきました。
当日の発表直前の緊張、あの光景は、一生忘れられないですね。
結果ですが、、まぁ、「撃沈」でしたね。
発表もカミカミで、質問にも綺麗に答えることはできませんでした。悲しい!!
いっとき悪夢がフラッシュバックしそうです。聞いてた日本人の皆さん、ごめんね。
ですが、内容には興味をもっていただいたようで、終わった後に、
多くの人から良いリアクションをいただき、爪痕は残せたかなと思います。
国際的なコラボ話も2件ほどいただいて、今後の展開も期待できそうです。
国際学会では、データをもっていることはとても大事です。
表面上の挨拶はできても、研究の本題の会話ができないと、いつまでも無名ですので。
国際学会でのオーラル発表は思い出すだけでも8回目で、今回も流暢にはできませんでしたが、
新たに学んだこと、次回に使いたい技がいくつか浮かびまして、来年以降もまた狙いたいと思います。
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