ロモソズマブ承認!

骨粗鬆症の世界で、大ニュースが飛び込んできました。

抗スクレロスチン抗体であるロモソズマブが、世界で初めて日本で承認されましたLink

一昨年にアメリカでFDAに申請されたこの新薬は、懸念事項を指摘され承認されず、日本での申請も止まっていました。
昨年に再解析の結果が報告され、今回、日本で先に1月8日付で厚労省より承認となりました。

商品名はイベニティです。現在ある骨粗鬆症治療薬の中では最強の薬となります。
これでまた、多くの骨粗鬆症患者さんが救われると思います。すばらしいですね。


— posted by 千葉恒 at 12:15 pm   commentComment [2] 

02CAD

かなり遅いペースですが、長崎のHR-pQCT研究の、第2弾の論文がアクセプトされました。

「02CAD」というコードで管理されているこの研究は、Cadaver(解剖学実習に用いるご献体)を用いて、解剖学に関するテーマを、長崎大学肉眼解剖学と共同で研究しています。コンセプトは、全身骨の"bone microstructure mapping" で、主に、全脊椎・上肢・下肢を対象としています。

CTには、病院で患者さんに使用する「whole body CT」と、研究室で実験動物に用いる「micro CT」があります。
臨床用の「whole body CT」は、生きた患者さんのどこの部位でも撮影できますが、解像度はスライス厚でいうと0.5mm程度で、骨微細構造の解析は困難です。一方、
実験用の「micro CT」は、主にマウスから摘出された脛骨や大腿骨を、高い解像度、ボクセルサイズ0.01mm程度で撮影できますが、ヒトのような大型の骨は撮影できません。

「HR-pQCT」はその中間の存在で、生きた患者さんに対しては、四肢限定ですが解像度は0.06mmで骨微細構造が解析でき、また、摘出骨であれば、ヒト脊椎などの大きな骨を、小さく加工することなく、そのまま撮影することができます。

大学院生の山田周太先生は、臨床では脊椎外科が専門で、私たちの研究室ではCadaverの全脊椎の研究(CAD spine)をしており、今回、その第一弾の成果が、Bone(IF:4.455)にアクセプトされました。

下図のように、全脊椎を3回にわけて撮影し(N=3)、各椎体を抽出し(total 48 椎体)、終板と後方要素を除いた椎体モデルを作成し、海綿骨と皮質骨それぞれの骨微細構造を解析しました。
加えて、椎体に力学シミュレーションで圧迫をかけて骨折を発生させ、「破壊負荷(failure load)と最も相関する骨微細構造は何なのか?」を調査しました。

予想通り、海綿骨の要素は高かったのですが、意外なことに皮質骨の要素が4割ほどを占め(8割ぐらいは海綿骨が支えていると考えていました)、海綿骨が消失した骨粗鬆症の椎体では、皮質骨も重要な役割を果たしていることがわかりました。

たしかに、椎体の前壁が折れて、椎体骨折が発生しているようなレントゲン画像を見ますよね。

ただ、今回の研究は、シミュレーション(有限要素解析)上のものであり、弱点はいくらでもあります。今後もデータを蓄積し、解析手法のレベルを上げていく必要があります。第一報としては、上出来だと思っています。

Yamada S, Chiba K, Okazaki N, Era M, Nishino Y, Yokota K, Yonekura A, Tomita M, Tsurumoto T, Osaki M.
Correlation between vertebral bone microstructure and estimated strength in elderly women: An ex-vivo HR-pQCT study of cadaveric spine.
Bone. 2018 Dec 13. pii: S8756-3282(18)30447-2. doi: 10.1016/j.bone.2018.12.005. [Epub ahead of print]
Link


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— posted by 千葉恒 at 07:22 pm   commentComment [0] 

あけまして

おめでとうございます。

元旦から当直してます。今年も年末年始にデスク周りの大掃除をし、気分一新いい気分です。

8PMごろ、夕食を買いに1Fに降りたらコンビニが閉まっており、今晩はお菓子でしのごうと思っています。
カマキリ先生の、昆虫すごいぜ、を見てたら、いつの間にか正月スケジュールで閉店してました。

さて、今年のテーマは、個人でなく研究グループのそれを掲げようかと思っており、以前から気がけていた3点、
「世界レベルの仕事を、工夫を凝らしつつ、楽しくやる!」でがんばろうと思います。

やるからには当然、世界に通じる仕事をしたいです。
しかしながら、規模では海外のグループに負けますので、工夫が必要です。今後もHR-pQCTの特殊技術で勝負することになります。
そして、楽しく研究をする。これって簡単じゃないです。研究ってうまくいかないことだらけですからね。やり直しばかりです。

昔とった写真をアップしてみます。初日の出でもなければ、そもそも日の出でもないですが、、

今年は結果が徐々に実を結びそうな良い予感。。

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— posted by 千葉恒 at 11:46 pm   commentComment [0] 

2018年

2018年も終わりますね。今年を振り返ると、、

4月 大学院生2名が研究グループに参加(太田先生、高橋先生)
4〜12月 研究スタッフ6名が研究グループに参加(宿輪くん、藤原さん、佐藤さん、林田さん、西田さん、天野くん)
5月 MONUMENT study(長崎ボンビバ研究:IBN)のエントリーが奇跡的に達成
10月 骨粗鬆症学会を長崎で開催Link  
11月 RSNA(Radiological Society of North America)に初参加Link
12月 HR-pQCTの2本目の論文がアクセプト(山田先生:CAD論文)

今年の一番の思い出はやはり、骨粗鬆症学会@長崎かな。本学会は巨大化傾向で地方都市での開催は今年が最後となりましたが、それをHR-pQCT導入後3年目のタイミングで長崎が引き受け、学会長の伊東昌子先生が長崎大学を引退される前に立派な学会を運営でき、一生の思い出となりました。

研究の方は、論文の少なさが大きな悩みだったのですが、先日、ストライカー気質の山田先生が突破してくれました。長いトンネルでした。詳細は後日アップします。
来年は8本通す予定、、と、宣言だけしておきます:千葉:QUS論文+NSA論文+α、岡崎先生:relative論文、佐田先生:ELB論文、江良先生:Fx論文、西野先生:Fx論文、横田先生:NOR-Female論文、白石先生:KOA論文。論文チェックだけで1年が終わりそう。

そして来年はとんでもなく重要な年でして、メインの3つの研究(NOR、PTH、IBN)のデータ収集が、全て来年で完了します。おそろしい量の解析作業が待っています。
そしてそして、大きな研究が新たにもう1つ始まるかも。。おそらく再来年ごろ、エントリー地獄が待っています。

先月、サンフランシスコで旧友たちと会って言われたことが、「もうPIなんだから、自分で作業するってのは手放さないと」。勘のいい両親からも時々似たようなことを言われます。たしかに自分のキャリアの中で、今は過渡期だと思います。
多くの研究を、13人のMD(11人の大学院生)と8人の研究スタッフLink が支えてくれており、日々多くの仕事を割り振っていますが、私のリーダー気質は相変わらず弱々しく、根底には、しぶしぶやっているのかな、面白いと思える部分があるのかな、という元も子もないような気持ちがあって。まぁ、ネット上で言うことでもないのですが。それはいいとして。

今年も関係者のみなさま、たいへんお世話になりました。来年は今年より多忙間違いなしという、かなり戦々恐々なのですが、宜しくお願い致します。

— posted by 千葉恒 at 07:15 am   commentComment [0] 

三代目 I Love Bone

ひさびさのK-ponです。

こどもの成長っておもしろいですよね。
もうすぐ6歳。字が読めるようになって世界が急激に広がっています。
パパの骨の本を、何やら一所懸命読んでいる、、


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— posted by 千葉恒 at 09:52 am   commentComment [2] 

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