なんだか疲れましたね。背負いグセがあるので、リセットできずに溜まっていく一方です。
疲れましたね
2021/1/27
最近、流行りのマスク荒れしてます。
なんだか疲れましたね。背負いグセがあるので、リセットできずに溜まっていく一方です。
なんだか疲れましたね。背負いグセがあるので、リセットできずに溜まっていく一方です。
— posted by 千葉恒 at 09:38 pm Comment [0]
追悼 Harry K. Genant
2021/1/23
骨粗鬆症の世界で著名な Harry K. Genant UCSF教授が 1月14日に亡くなられました。
私のボスのボスにあたります。椎体骨折のSQ評価法(Genant分類)をご存知の方も多いかと思います。骨粗鬆症だけでなく、関節リウマチ、骨軟部分野の画像評価で大変ご高名な先生でした。
追悼文 が公開されています。
1942年イリノイ州も生まれ。私の父と同い年だったのか。もともと宇宙飛行士になりたかったと言うのは初めて知りました。
レジデント、フェロー、アテンディングはUniversity of Chicago。そして、1974年にUniversity of California, San Francisco(UCSF)放射線科のMSKのチーフとして赴任します。
Genant先生が設立した「Osteoporosis and Arthritis Research Group (OARG) in the Department of Radiology, UCSF」は当時、世界で最も大きな骨の画像解析の研究グループでした。所属した研究者は、130名以上だそうです。そのグループから現在も世界中で活躍している多くのリーダーを輩出しています。Genant先生は2004年に引退し、OARGは解散、分裂しました。
私は分裂したグループの1つ(MQIR)に2011年から所属していました。そこではかつてのGenant先生の巨大ラボの話も何度か耳にしたことがあります。
また、Genant先生は1998年にSynarcという画像評価に特化した医薬品の治験会社(CRO)を設立し、そのセカンドキャリアでも活躍されていました。
お住まいは、Tiburonという、ゴールデンゲートブリッジの先のサウサリートの対岸の美しい街で、個人的に好きな場所で、いちどこのブログでも書いたことが あります。その後はナパに住まわれていたそうです。
Genant先生は、私のアメリカでのボス(Sharmila Majumdar教授)のボスですが、私の日本での師匠である伊東昌子先生の師匠でもあります。
伊東先生が3年前に、日本骨粗鬆症学会を長崎で開催 した時に、Genant 先生に特別講演で来ていただきました。Genant先生の日本での講演は、長崎が最後となりました。
Genant 先生とは何度もお話しさせてもらった機会がありますが、人気者で有名人すぎて、いまいち私のことは覚えてくれてなかった気がします。
人格者でカッコよくてとてもカリスマ性がありました。心よりご冥福をお祈り申し上げます。
私のボスのボスにあたります。椎体骨折のSQ評価法(Genant分類)をご存知の方も多いかと思います。骨粗鬆症だけでなく、関節リウマチ、骨軟部分野の画像評価で大変ご高名な先生でした。
追悼文 が公開されています。
1942年イリノイ州も生まれ。私の父と同い年だったのか。もともと宇宙飛行士になりたかったと言うのは初めて知りました。
レジデント、フェロー、アテンディングはUniversity of Chicago。そして、1974年にUniversity of California, San Francisco(UCSF)放射線科のMSKのチーフとして赴任します。
Genant先生が設立した「Osteoporosis and Arthritis Research Group (OARG) in the Department of Radiology, UCSF」は当時、世界で最も大きな骨の画像解析の研究グループでした。所属した研究者は、130名以上だそうです。そのグループから現在も世界中で活躍している多くのリーダーを輩出しています。Genant先生は2004年に引退し、OARGは解散、分裂しました。
私は分裂したグループの1つ(MQIR)に2011年から所属していました。そこではかつてのGenant先生の巨大ラボの話も何度か耳にしたことがあります。
また、Genant先生は1998年にSynarcという画像評価に特化した医薬品の治験会社(CRO)を設立し、そのセカンドキャリアでも活躍されていました。
お住まいは、Tiburonという、ゴールデンゲートブリッジの先のサウサリートの対岸の美しい街で、個人的に好きな場所で、いちどこのブログでも書いたことが あります。その後はナパに住まわれていたそうです。
Genant先生は、私のアメリカでのボス(Sharmila Majumdar教授)のボスですが、私の日本での師匠である伊東昌子先生の師匠でもあります。
伊東先生が3年前に、日本骨粗鬆症学会を長崎で開催 した時に、Genant 先生に特別講演で来ていただきました。Genant先生の日本での講演は、長崎が最後となりました。
Genant 先生とは何度もお話しさせてもらった機会がありますが、人気者で有名人すぎて、いまいち私のことは覚えてくれてなかった気がします。
人格者でカッコよくてとてもカリスマ性がありました。心よりご冥福をお祈り申し上げます。
— posted by 千葉恒 at 10:58 am Comment [0]
あけまして
2021/1/3
明けましておめでとうございます。
毎年律儀にここに記載している今年の目標ですが、
昨年の目標 は、「研究をグループでやる:組織力のレベルアップ」でした。
現在の研究グループの構成 ですが、MD/PhDが私含めて7名、大学院生は8名、研究スタッフが7名(Ns.2名、CRC3名、学生2名)と大所帯です。しかし実際に毎日研究に関われている人は、実は、私とスタッフの4名だけなんです。学位を取ったMD/PhDは研究は自由意志ですので臨床のプライオリティが高くなりますし、大学院生も研究日は週に1日だけで残りは臨床してますし、学生さんも試験のたびにラボに来れなくなります。
昨年はご縁があって看護師さん2名にグループに参加してもらい、コーディネーター業務(予約、問診、検査など)、CRFや倫理委員会などの書類業務、画像解析などをしてくれています。この「毎日専属で臨床研究をサポートするスタッフがいる」というのは、とんでもなく大きな意味があり、飛躍的に研究がしやすくなりました。この環境作りをサポートしていただいている、教授と同僚たちに本当に感謝です。長崎大に入局していなかったらこの環境はあり得なかった。
で、今年の目標をひねり出しますが、、私の個人的な目標に戻ります。「処理速度の見直し」と「楽しく仕事をする」です。
普段から、自分の処理速度の低さ、スペックの低さに悲しくなることがあります。実は仕事が遅いんですよ。
ただ、気がすむまで徹底的にするスタンスは変えたくないんですよね。変えないまま無駄なこだわりだけを消せないか、工夫してみたいな、と。
何を言ってるのか不明になってきましたが、まぁ独り言です。おそらくタイムマネジメントです。
あとは、職場を楽しくしたいな。一昨年の目標でしたが復活です。息抜きが下手なので。
今年はこのブログが始まって 10周年です。まさか10年も続けるとは。
てきとうにPC内から見つけたこの写真は10年前のフェリービルディング で撮ったお花。
毎年律儀にここに記載している今年の目標ですが、
昨年の目標 は、「研究をグループでやる:組織力のレベルアップ」でした。
現在の研究グループの構成 ですが、MD/PhDが私含めて7名、大学院生は8名、研究スタッフが7名(Ns.2名、CRC3名、学生2名)と大所帯です。しかし実際に毎日研究に関われている人は、実は、私とスタッフの4名だけなんです。学位を取ったMD/PhDは研究は自由意志ですので臨床のプライオリティが高くなりますし、大学院生も研究日は週に1日だけで残りは臨床してますし、学生さんも試験のたびにラボに来れなくなります。
昨年はご縁があって看護師さん2名にグループに参加してもらい、コーディネーター業務(予約、問診、検査など)、CRFや倫理委員会などの書類業務、画像解析などをしてくれています。この「毎日専属で臨床研究をサポートするスタッフがいる」というのは、とんでもなく大きな意味があり、飛躍的に研究がしやすくなりました。この環境作りをサポートしていただいている、教授と同僚たちに本当に感謝です。長崎大に入局していなかったらこの環境はあり得なかった。
で、今年の目標をひねり出しますが、、私の個人的な目標に戻ります。「処理速度の見直し」と「楽しく仕事をする」です。
普段から、自分の処理速度の低さ、スペックの低さに悲しくなることがあります。実は仕事が遅いんですよ。
ただ、気がすむまで徹底的にするスタンスは変えたくないんですよね。変えないまま無駄なこだわりだけを消せないか、工夫してみたいな、と。
何を言ってるのか不明になってきましたが、まぁ独り言です。おそらくタイムマネジメントです。
あとは、職場を楽しくしたいな。一昨年の目標でしたが復活です。息抜きが下手なので。
今年はこのブログが始まって 10周年です。まさか10年も続けるとは。
てきとうにPC内から見つけたこの写真は10年前のフェリービルディング で撮ったお花。
— posted by 千葉恒 at 08:34 am Comment [0]
2020年
2020/12/31
今年も終わりますね。2020年を振り返ると、、
1月〜 研究グループにスタッフ2名、大学院生1名が新たに参加(内田Ns.、太田Ns.、飯田先生)
2月〜 コロナ騒動が徐々に激化
3月〜 大学院生4名、スタッフ2名が卒業(山田先生、江良先生、西野先生、横田先生、磯部くんM6、林田Ns.)
7月 日整会総会はWeb開催に 初日整会ランチョン もWebで講演
7月 HR-pQCT5周年
9月 ASBMR もWeb開催 結局今年は海外に行けず
2〜11月 7〜12本目の論文がアクセプト
(千葉:QUS 、原口先生:SGLT 、西野先生:Fx 、横田先生:NOR 、千葉:NGO 、千葉:IBN )
コロナのせいで、なんとも目立ったイベントが少ない年でした。
論文ですが、昨年「2020年は10本通す」と宣言していましたが、6本でした。でも、がんばりました。このペースで十分だと思います。
来年も5本以上通したいですね(千葉:PTH、NGO2、PTH(CtPo)、PTHvsNOR、岡崎先生:NOR(relative)、白石先生:RA(Erosion)、土居先生:NOR(Male)、渡邉先生:RA、近藤:NOR(Vit.D)、太田先生:NOR(Ct)、髙橋先生:PTH(QCT)、新見先生:NOR(QUS)、久芳先生:AI)。
来年は新たに特定臨床研究を3つほど立ち上げる予定ですが、このコロナの時代に円滑に実現できるか。
ではよいお年を。
1月〜 研究グループにスタッフ2名、大学院生1名が新たに参加(内田Ns.、太田Ns.、飯田先生)
2月〜 コロナ騒動が徐々に激化
3月〜 大学院生4名、スタッフ2名が卒業(山田先生、江良先生、西野先生、横田先生、磯部くんM6、林田Ns.)
7月 日整会総会はWeb開催に 初日整会ランチョン もWebで講演
7月 HR-pQCT5周年
9月 ASBMR もWeb開催 結局今年は海外に行けず
2〜11月 7〜12本目の論文がアクセプト
(千葉:QUS 、原口先生:SGLT 、西野先生:Fx 、横田先生:NOR 、千葉:NGO 、千葉:IBN )
コロナのせいで、なんとも目立ったイベントが少ない年でした。
論文ですが、昨年「2020年は10本通す」と宣言していましたが、6本でした。でも、がんばりました。このペースで十分だと思います。
来年も5本以上通したいですね(千葉:PTH、NGO2、PTH(CtPo)、PTHvsNOR、岡崎先生:NOR(relative)、白石先生:RA(Erosion)、土居先生:NOR(Male)、渡邉先生:RA、近藤:NOR(Vit.D)、太田先生:NOR(Ct)、髙橋先生:PTH(QCT)、新見先生:NOR(QUS)、久芳先生:AI)。
来年は新たに特定臨床研究を3つほど立ち上げる予定ですが、このコロナの時代に円滑に実現できるか。
ではよいお年を。
— posted by 千葉恒 at 11:26 am Comment [0]
17IBN
2020/12/26
私たちHR-pQCT研究グループ(RiBS )からの、第12弾の論文がアクセプトされました。
Effects of monthly intravenous ibandronate on bone mineral density and microstructure in patients with primary osteoporosis after teriparatide treatment: The MONUMENT study
IBNとコードされたこの研究は、骨粗鬆症治療薬ビスホスホネートの1つであるイバンドロネート(ボンビバ 静注1mg、中外製薬株式会社)の骨微細構造に与える効果を見た研究で、MONUMENT study (Effects of MOnthly injected ibaNdronate on bone mineral density and MicrostrUcturE in patieNts with primary osteoporosis after Teriparatide treatment)という研究名称が付けられています。
後日お話するTERABIT study とともに、思い出がつまりまくっている研究で、研究の立ち上げ、リクルート、フォローアップ、解析、論文化、全てにおいて、とんでもなく苦労をしています。
臨床研究法が施行されることを前提とした2015年から立案が始まり、特定臨床研究として、治験レベルの運用を目指すこととなりました。
リクルートもとんでもなく苦労しました。多施設にする必要があり、多くの施設にお願いに駆けずりまわりました。この時期にとても助けてくれた山田先生には本当に感謝しています。
さて、内容ですが、骨粗鬆症の治療は、1つの薬剤で完遂できるわけではなく、いくつかの種類を順番に使い分けていくのが標準的です。よって骨粗鬆症の分野において逐次療法(ある薬から別の薬に切り替えること)は重要なテーマの1つです。
テリパラチドの後にビスホスホネートに切り替える治療は現在でも王道の手法であり、MONUMENT study は、テリパラチドからイバンドロネート(ボンビバ)への逐次療法をテーマにした研究です。ボンビバ (1mg静注/月)は、内服のビスホスホネート製剤と比較して効果の確実性があり、年1回製剤と比較して副作用が少なく、抗ランクル製剤と比較してリバウンドが少ないため、特に高齢者で、毎月通えて、血管が見えて注射打ちやすい方には良い適応です。
本研究の結果、テリパラチド治療後のボンビバ1年間で、腰椎BMDはさらに平均3.2%の上乗せ効果があり、かつ、骨微細構造では、皮質骨の厚みを平均2.6%増加させることが証明されました。過去のいろんな逐次療法の研究を読みましたが、ナイーブ(治療が初めての患者)の研究と比較して、逐次療法は数字的にはかなり不利で、かつ、本研究は平均77歳の高齢者のstudyとなり、ADL低下も伴いながら良い結果が出るのか、かなりヒヤヒヤしましたが、結果が出てよかったです。
共同著者と謝辞に、これまでで最大の合計53名(21+32名)の名前を書きました。ご協力いただいたみなさま、本当に本当にありがとうございました。
Effects of monthly intravenous ibandronate on bone mineral density and microstructure in patients with primary osteoporosis after teriparatide treatment: The MONUMENT study
IBNとコードされたこの研究は、骨粗鬆症治療薬ビスホスホネートの1つであるイバンドロネート(ボンビバ 静注1mg、中外製薬株式会社)の骨微細構造に与える効果を見た研究で、MONUMENT study (Effects of MOnthly injected ibaNdronate on bone mineral density and MicrostrUcturE in patieNts with primary osteoporosis after Teriparatide treatment)という研究名称が付けられています。
後日お話するTERABIT study とともに、思い出がつまりまくっている研究で、研究の立ち上げ、リクルート、フォローアップ、解析、論文化、全てにおいて、とんでもなく苦労をしています。
臨床研究法が施行されることを前提とした2015年から立案が始まり、特定臨床研究として、治験レベルの運用を目指すこととなりました。
リクルートもとんでもなく苦労しました。多施設にする必要があり、多くの施設にお願いに駆けずりまわりました。この時期にとても助けてくれた山田先生には本当に感謝しています。
さて、内容ですが、骨粗鬆症の治療は、1つの薬剤で完遂できるわけではなく、いくつかの種類を順番に使い分けていくのが標準的です。よって骨粗鬆症の分野において逐次療法(ある薬から別の薬に切り替えること)は重要なテーマの1つです。
テリパラチドの後にビスホスホネートに切り替える治療は現在でも王道の手法であり、MONUMENT study は、テリパラチドからイバンドロネート(ボンビバ)への逐次療法をテーマにした研究です。ボンビバ (1mg静注/月)は、内服のビスホスホネート製剤と比較して効果の確実性があり、年1回製剤と比較して副作用が少なく、抗ランクル製剤と比較してリバウンドが少ないため、特に高齢者で、毎月通えて、血管が見えて注射打ちやすい方には良い適応です。
本研究の結果、テリパラチド治療後のボンビバ1年間で、腰椎BMDはさらに平均3.2%の上乗せ効果があり、かつ、骨微細構造では、皮質骨の厚みを平均2.6%増加させることが証明されました。過去のいろんな逐次療法の研究を読みましたが、ナイーブ(治療が初めての患者)の研究と比較して、逐次療法は数字的にはかなり不利で、かつ、本研究は平均77歳の高齢者のstudyとなり、ADL低下も伴いながら良い結果が出るのか、かなりヒヤヒヤしましたが、結果が出てよかったです。
共同著者と謝辞に、これまでで最大の合計53名(21+32名)の名前を書きました。ご協力いただいたみなさま、本当に本当にありがとうございました。
— posted by 千葉恒 at 05:16 am Comment [2]
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